ウミガメのスープ

成功は失敗の母

作者: ゴルム

私は安羅清という者だ、不幸な星の下に生まれた人間だと自分で思っている。
物心ついてから今まで不幸に遭遇しては人生をつまづかされてきた。

小学校では給食にあたり授業中に我慢できず教室で下痢を撒き散らし、あだ名がひどいことになり
中学では密かに書いていた自作小説がばれ大勢の前で発表されて笑われ
高校では受験日前に交通事故にあい、その後の就職や結婚もお察しのとおりだ・・・・
私は不運を呪った。


だが最近ある事をし始めてから運がこちらに向いてきだしたんだ。
そのあることも失敗続きだったがかえってソレが良かった。
失敗は成功の母とはこういう事か、なんて思ってみたりしてたんだ。









・・・・わかるだろ?
私は成功してしまったんだ・・・・。
始めは成功を喜んださ。


しかし私は成功してから自分は幸せ者だったと気づき。
不運よりも自分自身を呪った。

なぜだと思う?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

はい

結婚もしたし仕事も憑きましたが相手に先立たれましたか?

yes,

いいえ

成功すると周りから期待されて次も期待どおり成功させなきゃとプレッシャーがかかっていやですか?

no、

いいえ

非現実要素はありますか?

no、清「これが現実じゃなければよかったんだがな・・・」

いいえ

「自分は幸せ者だったと」気付いた時、小中高時代時代の自分も幸せ者だったと思いましたか?

no、清「いや、そこまでは遡りはしない」

いいえ

自分ばかりを不幸だと酔ってしまい支えてくれた最愛の相手にお礼も言えぬまま別れましたか?

no、清「すべてが終わった後に、そのことに気づいたよ」

いいえ

成功したと思ってただけで、全然成功してませんか?

no、清「成功してしまったさ、人生の成功という意味では成功できてないだろうがな」

はい

私は犯罪に成功しましたか?

yes、清「そのとおりだ、ここまでの質問から犯罪の内容もだいたい分かるだろう?」

はい

あること の特定は必要ですか?

yes、清「ああ、明かしてみてくれ」

いいえ

成功が夢でしたか?

no、清「夢というほどだいそれた物でもないし、明るいものでもなかったよ」

いいえ

私は妄想、あるいは劇中劇の中にいましたか?

no、清「現実だ・・・悲しいことにな」

はい

成功しなければ最愛の方は亡くなりませんでしたか?

yes、清「そうだ!そうなんだよ!!畜生!!!」

はい

死人は出ますか?

yes、警察「ええ・・・悲しい事故でしたね・・・」

はい

問題の3~5行目は重要ですか?

yes、清「私の後の人生の方向性がかいま見えるエピソードがあるし、ヒントになるだろう」

いいえ

遺産目当てで結婚しましたか?

no、清「俺はただの人生の失敗者だった・・・今思えばそれなのに結婚してくれたんだなあいつは」

はい

保険金殺人は関係しますか?

yes、清「そうだ・・・私が・・・殺した」

いいえ

私は殺した相手を次の日には遺体が消える魔法の井戸に落としていましたか?

no、清「私に魔法が使えたらそうしていただろうな、だが遺体が見つからないのはある意味困るな」

はい

最愛の人を殺してから、その喪失感に絶望的な気持ちになっていますか?

yes、清「ああ、殺した後に彼女の大事さに気づいたよ・・・」

いいえ

臓器移植は重要ですか?

no、清「関係ないな」

いいえ

私は自殺しましたか?

no、清「それはどうしようか少し考えているところだよ・・・やるとしても君たちの質問が終わった後かな」

いいえ

火事ますか?

no、清「火事は逆に困るな、私の作り上げたものが無駄になる」

はい

私の成功は犯罪のおかげでしたか?

yes、清「問題文9行目の成功だけはそうとも言えるだろうな、10行目以降はおかげというよりもむしろ・・・」

いいえ

私は本当に彼女を愛しているのか確かめるために殺しましたか?

no、清「殺す前は愛なんてなかったよ、ただ彼女の残した日記などを見て考えが変わったんだ、この変の私の心理は君たちにとって重要ではないと思うよ」

いいえ

清は最愛の人以外も殺害しようとしたことがありますか?

no、清「私は殺人鬼ではないよ」

いいえ

私は死体コレクターですか?

no、清「シリアルキラーでもない」

いいえ

保険金殺人で事故に見せかけて殺しますか?

no、清「保険のことは考えていなかったが、事故に見せかけて殺したは重要ワードだ」

いいえ

「あること」の内容としては、「妻を殺すこと」以外にも、なにかありますか?

no、清「あることは妻を殺すことさ、ただ殺すんじゃないがね」

いいえ

お金儲けには成功しましたか?

no、清「あることを始めてからはかなり収入が増えたよ」

いいえ

一家心中をしようとしましたが失敗しましたか?

no、清「自分が死ぬことは考えてなかったよ」

はい

妻を何度も事故に見せかけて殺そうとしましたか?

yes、清「そのとおりだ!」

はい

核心殺害方法のトリックを考えては、推理小説のネタにしましたか?

yes、清「そういうことだ、では全てを話そう」

答え

売れない小説家をしていた私はある日急に妻を密室の完全犯罪を使って殺すことを思いついた。
彼女はいわゆる恐妻というやつで私を完全に尻にしいていた。
この結婚が自分の最大の不幸だろうとおもっているほどなのだ。



自作の推理小説のために考えた密室トリックを妻に試す日々がそれから始まった。
もともと密室トリックなんてものは完全に成功するほうが難しい
読者が納得できる程度の説得力があればいいのだ
すべてが上手くいったところで3~7割の成功率があればいいほうか
穴がないと探偵も謎が解けないわけだしな。

なので妻を殺すためのトリックは失敗続きだったが
私はめげずに続けていった。
そういう日々が続くうちに不思議なことが起こりだした。
私の小説が売れ出したのだ。


どうやら実際に密室トリックを行うことにより
そのギミックや描写のレベルが自然と上がったことや
犯人の心理や行動なども真に迫ったものになり
そういう所が人気を上げる要素になったようだ。





だが私は妻への完全犯罪に成功してしまった・・・・・
もともと恐妻なのだ、最初は開放されたことをよろこんだよ。

だが妻が書いていた日記を見て、自分が間違いを犯したことに気づいた。
不幸を嘆く僕への愚痴、そんな夫の尻をたたく苦労などがほとんどを占めていた
だがそのなかに一緒に過ごす幸せ、そういうものが含まれた日記だった。


思えば会社が潰れた時好きな事をやれと尻を叩かれなかったら小説を書こうと思わなかったろう。
書いた小説をボロクソに妻に言われなければ実力もあがらなかったろう。
小説の持ち込みで評価されるまで帰ってくるなと言われなかったら、今の出版社にも拾われてなかったろう。

私は自分が幸せの星から貰ったものを踏みつぶしてしまったことに気づき、泣いた。

— 失敗が成功の母?それとも成功が失敗の母?

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