人の葬式から帰ってきた女は、家に砂糖を撒き始めた。
一体なぜ?
*ラテクエ39選考会、ディダムズさんの作品をサルベージしました。
【ウミガメ】【闇スープ】

片栗粉を撒き始める なら成り立てますか?

ノーです。

砂糖を地面に撒きましたか?

ノーですね。 [良い質問]

お清めの塩と間違えましたか?

ノーです。

女は料理を作っていますか?

イエス! [良い質問]

「家」とは女のうちですか?

ノーです。ミスリードにかかっています。 [良い質問]

葬式は重要ですか?

イエス! [良い質問]

お菓子の家に砂糖を掛けて雪化粧してますか?

イエス!なぜわかった!まとめてください! [良い質問]

お菓子の家は女1人で作りましたか?

イエス!

お菓子の家に雪化粧したのは亡くなった友人の為でしたか?

イエス! [良い質問]

女は友人の死を受け入れましたか?

イエスかな

お菓子のうちは友人の霊を収めるためのものですか?

ノーですねw

チョコで作ったミニチュアの家に住むのは友人の夢だったか?

ノーです

結婚式ではダメですか?

ダメですね。

「家」はもともと友人の作品で、友人の死によって未完成だった。女は雪化粧して、完成させましたか?

正解! [正解]
…カメコはパティシエールを目指していた友人ササメの、葬式から帰宅した。
彼女自身もパティシエール見習いで、2人で競い合っていた。
毎年6月にある、新作クリスマスケーキの発表会で、2人は再会を誓っていた。
それが、突然だった。
友人は、昨年6月に急性の白血病に侵された。
治療を続けていたが、若いこともあり急激に進行し、先日亡くなった。
通夜と告別式に出て来たが、通夜の際に遺族から手渡された手紙。
帰宅してからふと思い出して開けた。
「親愛なるカメコへ。
この手紙を貴女が見ているという事は、私は死んでるんでしょうね。
貴女にしか頼めない、最初で最後のお願いをします。
私はもう、ケーキは作れません。
抗がん剤の副作用で、味もわからなくなってしまいました。
でも、短いなりに今までの私の人生での経験を全て、レシピに起こしました。
お願いします。
このレシピをベースに、お願いです。
作ってください。
私の命を、形にしてください。
お互いを知っている、あなたにしか頼めないから。
わがまま言ってごめんね。
出来たケーキは、レシピごと貴女のもので構わないから、お願いします。」
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読み進めるほどに涙があふれていったが、読み終えるころには、カメコの目には涙以上に強い意志が宿っていた。
恐らく、誰が見てもわかるほどに。
数時間後、レシピどおりに焼き上げたスポンジにチョコレートクリームをぬり、マジパンの家をケーキに飾った。
カメコは、レシピどおり作り上げた。
ただ、ひとつたりない。
そう感じた。
ササメらしさ。
ササメ、名前の由来は細雪。
思いつく。
マジパンの家に粉砂糖にインスタントコーヒーを少量混ぜたものを撒いた。
白と黒のコントラストと、彼女が好きだった香りを加えた。
完成したケーキ。
カメコは涙を流して喜んだ。
そのケーキのコンテスト結果は、ご想像にお任せします。
*友人の遺言どおりに、ケーキを完成させその上に乗ったマジパンの家に粉砂糖をまいた。