ウミガメのスープ

魔法のメッセージ

作者: 牛削り

クラスメイトたちからのプレゼントには、それぞれの心を込めたメッセージが書き込まれていた。
ユイナちゃんは感激のあまり深くため息をつき、次の瞬間、涙を流した。
そのせいで、メッセージは読めなくなった。

ぬぐってもぬぐっても、あふれ出てくる涙。
ふいてもふいても、メッセージはもっと読めなくなる。

なぜだろう?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

メッセージに涙が落ちて水溶性ゆえに滲んでしまった?

no!

いいえ

プレゼントの材質は重要ですか?

no! よほどおかしな素材を使わない限り、材質に関してはなんでも構いません。

いいえ

ゆいなちゃんがふいてるのは自分の頬ではなく、涙に濡れたプレゼントですか?

no!

いいえ

涙によって物理的に読めなくなってしまった?

no!

いいえ

涙によって物理的に読めなくなってしまった?

no!

涙によって物理的に読めなくなってしまった?

yesno……一般的ではないかもしれませんが、プレゼントとして贈っても違和感はないかと思います。

はい

プレゼントの特定は必要ですか?

yes!

いいえ

3より。ゆいなちゃんは、自分の頬や目など、涙で濡れた顔を拭いていますか?

no!

いいえ

ちなみに最後の行に書いてある、ふいてもふいてもの漢字は、拭いても拭いても(ぬぐっても)の意味であってますか?

no! グッジョブ!

いいえ

プレゼントは汚れますか?

no!

いいえ

プレゼント自体が涙を流した

no!w 飴ちゃんかな?w

いいえ

メッセージがにじみますか?

no!

いいえ

9より。ゆいなちゃんは、プレゼントされた楽器を吹いていますか?

no! ですが……

「ふいてもふいても」は「吹いても吹いても」ですか?

yeeeeees!

溜息のせいでメッセージが読めなくなりましたか?

yeeees! グッジョブ!

はい

溜息のせいでメッセージが読めなくなりましたか?

yes! 「吹き込む」というよりは「吹きかける」だけど。

はい

14より。何かに息を吹きかけていますか?

yes! 吹きかけたせいで、メッセージは読めなくなりました!

いいえ

誕生日ケーキのろうそくは関係しますか?

no!

いいえ

プレゼントが飛んでいきますか?

no!

いいえ

メッセージは修復不可能ですか?

no! 吹くのをやめて、ちょっと時間が経てば読めるようになります。

いいえ

メッセージは、息で何かが曇ったせいで見えなくなりましたか?

no!

いいえ

メッセージは呼気の二酸化炭素に反応して消えますか?

no! 何その嫌がらせw

いいえ

メッセージが読めなくなるとは文字が消えるからですか?

no! 文字は消えません。

はい

17確認。ユイナちゃんは、もらったプレゼントに息を吹きかけていますか?

yes! そういう用途のものです。

はい

そのプレゼントは、息によって、揺れたり動いたりするような物ですか?

yes! 吹きかけると動きます。

はい

23より、文字は消えないのにメッセージが読めなくなるのですか?

yes!

いいえ

メッセージが読めなくなるのは、文字が小さくなって何が書いてあるかわからないからですか?

no!

いいえ

風船に書かれたメッセージなので、膨らませると文字が伸びてよくわからない模様みたいになってしまいますか?

no! 惜しい!

核心風車だったので、吹くと素早く回転して、メッセージを読みにくくなりますか?

yeeeeeeeeeeees!! 正解です!

いいえ

ユイナちゃんは風車を冷ましていますか?猫舌なので。

no! 食わねえよ!

答え

ユイナちゃんが事故に遭い入院したことを知った4年2組のクラスメイトたち。
ガキ大将コハクの呼びかけで、夏休みにもかかわらず、全員が教室に集合した。

「みんなでお見舞いに行こう」と、コハクは言った。
「でも、おみやげはどうする?」と誰かが言う。
「花束がいいんじゃない?」花屋のルミちゃんだ。
「でも、お金がないよ」ホームレスの武田。
「じゃあ寄せ書きとかどう?」ガリ勉ヒサオ。
「芸がないなあ」ゲイの横山。

積極的に意見が出るのが、このクラスの長所でもあり、短所でもあった。

「よし、こうしよう」
コハクはひときわ大声を出し、加熱していく議論を止めた。

「花束の寄せ書きだ」






「お邪魔しまーす」
つまらなそうに病室の窓を見ていたユイナちゃんは、クラスメイトの声を聞き、パッと顔を輝かせた。

「コハク君、ルミちゃん、みんな……わざわざ来てくれたの?」
「みんなユイナのことを心配してるってことだぜ」
「ありがとう……あれ、ハルノブ君、ハワイじゃなかったの?」
「コハクから国際電話を受けて、緊急帰国したんだよ」
プロ雀士ハルノブは得意げな顔をする。

「そうだ、おみやげがあるんだぜ」
コハクの言葉を合図に、ファッションリーダーのヒトミが代表してそれを渡す。
「はい、窓際とかに飾ってね」

受け取ったユイナちゃんは、感嘆の声を漏らした。
「うわあ、素敵な花束……じゃなくて、えと、かざぐるま……束?」

「そう、かざぐるま束。みんなのメッセージが書いてあるんだぜ」


コハクが提案したのは、"手作りのかざぐるま"
めいめいが折り紙でかざぐるまを作り、矢羽にメッセージを書き込み、束にした。
束にまとめるのは、花屋のルミちゃんが担当した。

親友からの心を込めたプレゼントに、深くため息をつくユイナちゃん。
するとその息で、かざぐるまは回り出した。
メッセージは折り紙の色に溶け合い、読めなくなった。

「綺麗……」

色とりどりに回る、21本のかざぐるま。
ユイナは思わず、涙を流した。
その涙にハッとするコハク。ポケットから丸まったハンカチを引っ張り出した。

「使えよ」
「ありがと」

拭っても拭っても、溢れる涙。
吹けば吹くほど、回るかざぐるま。

「元気になれよ」

コハクの言葉に、クラスのみんなが頷いた。

ユイナちゃんはもう一度涙を拭いて、笑った。

「うんっ」




簡易解説

プレゼントは矢羽にメッセージを書いたかざぐるま。
吹けば吹くほど、かざぐるまが回ってメッセージは読めなくなる。
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