ウミガメのスープ

足りない店

作者: とかげ

テーブルに並ぶ料理の数々を見て、男は「足りない…」と呟いた。
足りなかったせいで、その店の店主はクビになった。
どういうことだろう?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

足りないとは品数ですか?

NO 料理の数は関係しません

いいえ

足りなかったのは、料理の量ですか?

NO 料理の量は関係しません

いいえ

足りなかったのは、物体ですか?

NO 目に見える物体ではありません!

いいえ

まんかんぜんせき?は関係しますか?

NO 中華料理のあれですねw そんなにすごい量じゃありません!

料理の種類の特定、必要ですか?

YESNO 料理はなんでもいいですが、店はある程度必要かも?

いいえ

男と店主以外に重要キャラはいますか?

NO ただ、店員はいます

はい

店主が首になった理由は、一般的に見て、妥当なものですか?

YES! まあちょっと厳しいかもしれませんが!

3 足りなかったのは、配慮ですか?

ある意味YES ですが重要なのはそれではなく…

はい

足りなかったものは、時間ですか?

YES! さて、何の時間でしょうか?

店主がクビになったのは、男が「足りない」とつぶやいたものが足りなかったからですか?

間接的にはYES! ※ミスリード注意

男は客ですか?

YESNO 客として店に来ましたが…

いいえ

男はその店にとって、ただの一般的なお客様ですか?

NO 一般的な客とは違います!

はい

9より。お料理を作るのにかける時間ですか?

YES! 男は「調理時間が足りない…」という意味で呟きました! ※ミスリード注意

いいえ

9 熟成期間が足りなかったのですか?

NO 熟成とは違いますね

いいえ

9より。お料理を食べるのにかける時間ですか?

NO 食べる時間ではありません!

いいえ

11 客として店に来た、料理評論家ですか?

NO 評論家ではなく…

いいえ

男は、ミシュランの品評員?的な人ですか?

NO 評論家ではなく…

はい

チェーン店の品質管理官が抜き打ちテストに来ましたか?

YES そのままずばりそうです!

いいえ

次の約束の時間が迫っていてゆっくり食べている暇がなかったので、適当な採点となって店主はクビにされましたか?

NO 男は適性な判定をしました!

いいえ

13 「調理時間」は、「焼き加減」「湯で加減」等、「○○加減」と言い換えられますか?

NO 料理にはきちんと火が通っていました!

いいえ

肉が生でしたか?

NO 料理にはきちんと火が通っていました!

いいえ

料理にかける時間が足りていない(本店の基準の味みたいなものが再現できていない)ので、店長は首よ!と、上からお叱りがきましたか?

NO 「実際に料理にかけている時間」が足りないのではなく…

はい

核心わかった! 注文してから提供するまでの時間が短すぎたため、「てめえ

YES! 解説は出来合いとは違いますが、ほぼあっているので正解!

いいえ

店の外に行列を作るため、注文から料理提供までの時間を水増しするように指示されていましたか?

NO 男は悪いことは指示していません!

はい

核心料理を出す時間が短すぎた為、手を抜いているor作りおきをしていると解釈されましたか?

YES! 作り置きです! 正解!

答え

注文してから数分で、続々と料理が運ばれてくる。スピードが売りのファミリーレストランとは言え、これはあまりにも早すぎる。
男は並べられたメニューをひとつひとつ確認しながら、想定される調理時間を計算する。この店のキッチンの広さも、調理器具やコンロの数も、この時間に雇われている店員の人数も、男にはわかっていた。
「足りない…」
どう考えても、こんなにたくさんの料理をつくる時間なんてないはずだ。この短時間でつくるには、焼き時間を短縮していないと説明がつかないが、でてきた料理はきちんと火が通っている。
……つまり。

「店長を呼んでくれ」
男は店員にそう声をかけた。困惑した様子の店員は、それでもすぐに店長を連れてきた。店長の方も、戸惑いながら挨拶をする。
「私が店長ですが……いかがいたしましたか?」
「料理が出てくるのが大変早かったので、驚きました。これは、今作ったのですか?」
「え、は、はい……今、作りましたが……」
歯切れの悪い返事だ。男はすっと名刺を取り出した。
「私はこの店の調査をしに来た、本社の者です。注文してからすぐに出てくると評判なようですが、生野菜や生魚が新鮮ではなかったというクレームも来ていまして」
店長は男の言葉の意味を理解し、さっと青ざめた。
「軽く計算してみましたが、どんなに手際が良くても、これらの料理をこの速さで提供するには、『調理の時間が足りません』。つまり、余裕のある時間帯に作り置きをしておき、温かい料理はオーダーが入ってから電子レンジで温めていますね?」
店員がきょとんとしている。おそらく、この店ではそれが当たり前だったのだろう。
「衛生面の問題から、作り置きはするなという指示だったはずですが、どういうことでしょうか?」
チェーン店には、細かな規則がたくさんある。どの店でも同じレベルの料理が出せるように、ということもあるが、一番はやはり衛生面の問題だ。どこか一店舗でも食中毒を出せば、チェーン全体に影響が出てしまう。
「さて、まずはキッチンを見せてもらいましょうか」
青白くなった店長は、しかし男の指示に従うしかなかった。

実際の現場や店員からの証言により、店長が意図的かつ常習的に作り置きを支持していたことがわかり、クビになった。
もちろん、料理を早く提供することは、お客様のためでもある。けれど、それで食中毒などお客様に迷惑をかけるような事態になってしまっては、元も子もないのだ。
悪人ではないが……男は、新店長を迎え再スタートを切るその店を、外から眺めながら思う。

お客様に対する配慮も、頭の方も、少し足りない店長であった、と。

END

料理が出てくるが早すぎることから、覆面調査役の男は、調理の時間が「足りない」=料理を作り置きしていることに気付く。チェーン店の規約違反なので、店長はクビになった。

— スープおかわりします?

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