ウミガメのスープ

【膝先の照明】

作者: のりっこ。

貧乏な訳でもないのに、
大事な時期の男にガム位しか与えてあげられないと思い悲しむ女。

一体なぜ?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

車内で食べたら眠くなるので、眠くらないようにミント系の眠気覚ましのガムを運転手の男に上げますか?

NO

いいえ

ガムしかない世界だからですか?

NO

いいえ

男は健康診断を控えていましたか?

NO ですが“ある事”を控えています。

いいえ

男はボクサーで、減量中ですか?

NO

いいえ

大事はオオゴトと読みますか?

NO ですが控えているのはまさにオオゴトです。

いいえ

男はボクサーで、体重測定の前に少しでも体重を減らす努力をしており、女はガムを与えて男が唾液を出して体重を減らすことを手伝いますか?

NO

はい

男は人ですか?

YES

はい

男は試験を控えていますか?

YES!

いいえ

順位が「ガム位」ですか?

NOw

はい

男と女は、親子ですか?

YES!

いいえ

せめてもの、滑り止めですか?

NO

いいえ

言葉遊びはありますか?

NO

いいえ

ガムが飴でも成り立ちますか?

NO!!! これこそが、当問題に於ける“最重要”要素です!!!

?

普通の食事をとることが不可能ですか?

“ある意味でYES!!!”

△

ガム以外をあげようと思ったら何か問題が起こりますか?

YESNO! あげたくても“あげられない”のです!!!

?

ガムじゃなくて、飴やチョコなどの、手を使わずに食べられる他のお菓子でも成立しますか?

ほとんどのケースでNO!!!

いいえ

男は手術前ですか?

NO

△

男はガムを食べますか?

YESNO… “わかりませんが、食べないかもしれません…”

いいえ

13より。ずっと口を動かし続けることが重要ですか?

NO

いいえ

男の家は貧乏ですか?

NO

△

ガムは女にとって、男へ向けたメッセージを含んでいますか?

YESNO… “おそらくメッセージ性は無いと思われます。” …しかし、これもひとつの“愛情”なのです…

はい

15より。あげられない原因は、女ではなく、男の方にありますか?

YES!!! 重要です!!!

いいえ

縁起を担いでいますか?

NO

はい

男は人間ですか?

YES

はい

8より、試験とは、筆記試験のことですか?

YES “とても大事な試験です”

はい

試験というのは高校受験ですか?

YES 解説では、高校かどうかは触れていませんが、男は受験を控えています。

いいえ

噛む事が重要ですか?

NO

いいえ

ガムが、噛んだ後に吐き出すものであることは関係ありますか?

NO

△

男は何か病気にかかっていますか?

YESNO “ノイローゼ気味になっています…”

いいえ

顎を鍛える必要がありますか?

NO

はい

男がいる場所は重要ですか?

YES!!!

いいえ

ガムに色々記入しますか?

NO

△

拒食症ですか?

YESNO

はい

夜の机の前にいますか?

YES!!! 夜だけではないかもしれません… 重要です!!!

いいえ

ガムが、何味かは重要ですか?

NO

いいえ

男は、食べて排泄してしまうと今まで覚えてきたことが体外に出てしまう!と異常な妄想にとりつかれていますか?

NO

はい

核心部屋にカンヅメなので、ドアの隙間から差し込める差し入れでないとあげられませんか?

YES!!!!!

★
いいえ

カロリーを摂取しないために、ガムを噛みますか?

NO

はい

ガムは差し入れですか?

YES しかし、女が“実際に差し出す”かどうかは、実は重要ではないのです…

いいえ

男は手足を拘束されていますか?

NO

△

全てのガムについて成り立ちますか?

YESNO

答え

受験を控えた息子。

自宅にいる時は部屋に鍵を掛けて閉じ籠り、
ずっと机に向かってノイローゼ気味に勉強ばかりを続けている様だ。

心配する母親がドアの外から声を掛けてもろくに返事はなく、
時に“うるさい”“黙れ”“今大事な時期なんだ”と怒鳴り声が聴こえてくる。
食事をドアの外に置いておくからね、と声を掛けた時も、
“余計なお世話だ”“飯ぐらい自分でコンビニに買いに行くからほっとけ”と、
聴こえてくるのはそんな返答ばかりだ。

最近は、息子の顔すらまともに見ていない…

何が息子をこんな風に変えてしまっているのだろう…

“受験戦争”とは、
一体何なのだろう………

母親は心底悲しくなり、
いつまでも姿の見えない息子の部屋のドア前にへたりこみ、
せめて愛する息子の邪魔にならない様に、
ただ静かに涙を流した。

むせび泣く母親の膝先には、
ドアの下のごくごく狭い隙間からこぼれてくる微かな照明の光。

息子がいつまでも手を付けないままの冷めきった夜食を脇に、
座り込んだ母親は思った。

息子と私を隔てる、この僅かな隙間から私が息子に差し出してあげられるものは、
ガム位しか無いんじゃないかと。

静寂と、いつまでも溢れ出す涙。

母親は、まだ幼い頃の息子と手を繋いで微笑み合っていた日の小さな想い出を、
ただ締めつけられるばかりの胸に、そっと浮かべていた。



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