メオが週に一回の塾から帰ってきた。
母ウミエはそれを迎え入れたが、手に持っていたペットボトルを見てカメオにたずねた。
「正直にいいなさい。どこに行ってきたの?」
一体どういうこと?
【ウミガメ】【闇スープ】

カメオは本当に塾に行きましたか?

ノー、行ってません

ペットボトルの中身は、水などの液体ですか?

イエス

巨大なペットボトルでしたか?

成立します。 [良い質問]

ペットボトルの『アク○リアス』が『水瓶座』と書いてありましたか?

明らかに中国語圏(笑)…あ、成立しますね [良い質問]

ペットボトルは工作されていましたか?

ノーです。

ウミエはペットボトルを見て、カメオが塾に行かなかったと確信しましたか?

イエス! [良い質問]

ペットボトルの中身は冷たいですか?

重要ではありません

ペットボトルの中に何か生き物が入っていましたか?

ノー、買ったばかりで半分くらいは飲み物が入っています。異物は混入されていません

家⇔塾 間にこのペットボトルはうってますか?

ノー!売っていません!それで気づかれちゃいました。 [正解]

塾の特定は必要ですか?

ノーなのです

国内で販売されていないペットボトルでしたか?

イエス!ですが成立します。

自販機で買いましたか?

ノーです [良い質問]
ミエは帰ってきたカメオがもっていたペットボトルの形に気づいた。
○を三つ重ねたような、オブジェ的な形状のボトル。
ペットボトルは、同じ商品でもいくつかの形状がありえる。
自販機用に、一定規格で自販機の中で詰まらないような形状に整えたものと、細長い8角形やオブジェ的な物など独特な形にした「手売り用」と呼ばれるもの。
カメオの塾と家までに、自動販売機はあるが、出てくるボトルはカメオがもって帰ってきた形状ではなく、凹凸の少ない円柱ボトルだ。
つまり、コンビニやスーパーなどでないとおしゃれな形状のボトルは売れないのだ。
もちろんどこかのコンビニに足を伸ばした可能性もあるが、それにしてはあまりにも帰りが早い。
塾が普通どおり終わって帰ってくる時間と変わらない。
「正直にいいなさい。どこに行ってきたの?」
「…図書館にずっといた。」
「塾、嫌い?」
「うん。だって、学校の勉強でやってることの繰り返しで、飽きちゃった。」
「今日だけいかなかったの?」
「…ごめんなさい、何回かサボった。」
「そっか。ちょっとノートもってきてくれる?」
「え?」
ウミエは、カメオのノートを見た。
父タイヨウに似たのか、字はそんなに上手くないが、内容は完璧だった。
自分も元家庭教師だったので、よくわかる。
しかも、わかりやすいように説明文を噛み砕いている。
そういえば、この子はテストで悪い点を取ってきたことがない。
通信簿も大体A判定だ。
「うん、塾、やめよっか?」
「え、いいの!?」
「そうね。条件付!図書館で読んだ本の、感想文を週に一回お母さんに出すこと!何読んでるの?」
「やった~!ゲーテの詩集とか、小説とか、歴史書とか、手当たり次第に読んでるの。」
「そ、そう…。」
いろんな意味で息子の将来の姿が想像できなくなったウミエだった。