ウミガメのスープ

見栄っ張りラヴァーズ

作者: 牛削り

コンビニバイトの山村カナエは、

常連客である佐藤タクトが一日おきに現れることに気づき、

彼を"見栄っ張り"な性格であるとプロファイリングした。

カナエはどのような推理過程を辿ったのだろうか?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

ギュウニクのスープは関係しますか?

no! あっちも頑張って解いてくださいw

いいえ

タクトは一日おきに現れて同じ物を買い続け、いざ彼女を連れてくるときには「いつもの」と頼もうとたくらんでいますか? コンビニなのに。

no! それなら毎日来るんじゃないかな?

いいえ

タクトはカナエに気がありますか?

no!

はい

タクトはカナエの働いているコンビニに一日置きに現れますか?

yes! 基本質問大事ね。

いいえ

低価格なコンビニと、誰かに見せる時の高価格な何かを、佐藤さんは上手に使い分けているのですか?

no! 彼はこのコンビニしか使いません。

はい

タクトが誰に対して見栄を張っているかは重要ですか?

yes! 他に登場人物はいないので、「山村カナエ」に対してです。

はい

タクトは客としてコンビニに来ますか?

yes!

はい

タクトはコンビニで買い物をしていますか?

yes! ちょっと特殊な買い方をします。

はい

タクトさんが、コンビニで何をしていくのかは特定必要ですか?

yes! 8参照のこと。

いいえ

会計時の支払い方は重要ですか?

no!

いいえ

8より。毎回毎回小銭で買い物していくので、お札は人目があるところで使っているんだろうな、と判断しましたか?

no!

いいえ

「釣りはいらねーよ」って言いますか?

no!

いいえ

8より。コンビニなのに、お金じゃなくてカードで買い物しますか?

no! 会計の仕方ではないのです。

はい

買った商品によって見栄っ張りと判断しましたか?

yes!

8.買う品物が特殊ですか?

yesno 品物の"種類"は特殊ではないのですが……

いいえ

ネットで買ってコンビニ受取しますか?

no! 陳列されているものを買います。

核心一人身なのに、弁当を買うとき等いつも2人分買いますか?

yeeeeeeeees!!! 正解です! さては経験者だな?w

はい

核心「箸2つください」って言いますか? 独り身なのに。

yes! こちらも正解ですね。さすが経験者は違うね!

はい

核心17より。買ったお弁当を、一つは当日に、もう一つは次の日に、という食べ方をしているので一日置きですか?

yes! さすがまとめのオリオン、一味違いますね!

核心2人分買うから、翌日の食べ物には事欠かないので一日おきですか?

yees! 二つ目もあげちゃう!

答え

ファミファミファミーパファミファミパー♪

入店の音楽が鳴ったので、山村カナエは慌ててスマホをしまった。

「いらっしゃいませ」

見ると、常連客の"とかげ"氏だった。
顔立ちがどことなく爬虫類を連想させることから、誰かがそう呼び始めたのである。

とかげ氏は脇目も振らずスイーツコーナーに行った。
最近のお気に入りらしい「炭火焼きプリン」を二つ手に取り、私の立つレジカウンターに静かに置いた。

「スプーンはご入用ですか?」
「うん、二つお願い」
「……かしこまりました」

会計を済ませ、店から出ていくとかげ氏。
ふと見ると、カウンターの上に商品が置きっぱなしだった。
カナエはそれを掴み、すぐにとかげ氏を追いかけた。

「とかげ様ぁ!」

店の前の駐車場を出るところで、ようやく追いついた。
振り向いた彼が戸惑うような顔をしているのを見て、何か変なことを口走ってしまったかなと思った。

「あの、お忘れですよ」
「あれ? ああ、しくじったなあ」

彼は額に手を当てながら受け取り、「ありがとう」と言った。

「でも、お店、離れちゃって大丈夫ですか?」
「あ……ええ、この時間はあんまりお客さん来ないので」
「そう……とにかく、助かりました」

とかげ氏はビニール袋を軽く上げてみせ、それからまた、帰路につこうとした。

「あの」

失礼と知りつつも、山村カナエは指摘したくなった。
とかげ氏は再度振り向いた。

「いつも二つ、買われていますよね。スプーンも二つ付けて。それ、彼女さんとか奥さんの分ですか?」

「ああ、嫁の……」

「でも、とかげさん、一日おきに来られますよね。それって、二つのプリンを二日間かけて食べているってことじゃないでしょうか?」

とかげ氏は何も言わず、手元のプリンに目を落とした。

「本当は奥さんなんていないんでしょう? そうじゃないですか?」

「し、失礼じゃないか」

か細く、消え入りそうな声。

「違うんです、私、とかげさんが一日おきにしか来られないのが寂しくて……。もう見栄なんて張らなくていいんで、毎日来てくれませんか?」

「え……」

とかげ氏は顔を上げた。

「好きになっちゃったんです。あなたのその真っ黒な目、ぬらぬらした肌、それに突き出た鼻先も……」

カナエは恋愛の駆け引きというものを知らない。走り始めたら止まれない、暴走特急である。
とかげ氏は顔を赤らめるカナエを見つめて、ひとつ頷いた。

「正解です。おっしゃる通り、僕は見栄っ張りでした。……見破られちゃったらもう、わざわざ一日おきに二つ買っていく必要もないか」

「とかげさん……」

「僕の名前はとかげじゃないよ。佐藤タクト。タクって呼んでほしいな」
「わかりました。とかげさん」



簡易解説

一日おきにやって来て、スイーツを二つ買っていく佐藤タクト。
二つ買っていくことから、一緒に食べる人がいるという推測が成り立つ。
しかし一日おきであることから、買った二つは二日間に分けて一人で食べていると思われる。
わざわざそんなことをするのは、自分には恋人がいるんだと見栄を張りたいためである。
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