ウミガメのスープ

救いの水瓶

作者: 黒井由紀

昔、どこかにあった小さな町のお話。
その町には、数年ごとに砂嵐がやって来るという特徴がありました。
砂嵐が来ると、それから数カ月、生活のあらゆることが困難になるので、町の人々は、協力して、色々な生活物資を備蓄することにしていました。
ある日、砂嵐対策の備蓄のため、町の広場に大きな樽が置かれ、町人達は皆、水瓶いっぱいの水をその中に注いで行きました。
数年後、砂嵐から避難した先で、あの日の樽が開けられました。
その中に湛えられた水を見た町の人達は、一様に驚きました。
一体なぜ?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

いいえ

非現実要素はありますか?

NO.

はい

樽の中に、水は入っていましたか?

YES!

いいえ

樽の中の水に何らかの変化があったのですか?

NO!

はい

街の人は樽の中に水があるとは思っていませんでしたか?

YES!!

いいえ

樽の中には水以外にも何か入っていましたか?

NO! 本当に水だけだったのです。

いいえ

水の入った重い樽を持ってきた人物の怪力に驚きましたか?

NO.

普通なら水が変化もなく入ってるはずがなかったのですか?

微妙ですが、NO. そもそも、4のように、本来水は入っていないはずなのです。

そのタルから蚊は発生しましたか?

関係ありません。

いいえ

本来なら使われてなくなっているはずの水が、手つかずの状態であったので驚きましたか?

NO.

いいえ

水が腐ったり減ったりしていないことがむしろ驚きでしたか?

NO.

はい

町の人たちは、確かに水を入れましたか?

YES. ミスリード注意!

いいえ

水が減ってなかったのを見て、俺たちどうやって生き延びたんだっと驚きましたか?

NO. すみません。書き方が悪かったのですが、あの時の樽は、災害用なので、元々この時までは開けられない予定だったのです。

いいえ

「自分ぐらいは・・・」と実は砂を入れた人物がいましたか?

NO. 非常に惜しいです!まとめてください!

はい

確認。一行目の小さな町に住んでいた人たちは、数年後には樽を持って別の場所に避難したのですか?

YES. 分かり難くてごめんなさい。

直接的には、無いはずの水が入っていたから驚いたということですか?

YESNO. 水が入っていたから、だけではありません。

いいえ

4の確認。人々は、その樽の中は空であるはずだと思っていましたか?

NO!

いいえ

水以外のものを入れた人がいたにも関わらず、水しか入っていなかったことに驚いたのですか?

NO. そっちではなく!

町の人々は、お互いを信用していませんでしたか?

あまり関係はありませんが、そこそこ信頼していないとこうはならないと思います。

いいえ

貴重な水を入れるようなバカ正直な奴はいないと思っていたら、みんな善良な町民でしたか?

NO. そっちではないのです!

いいえ

蒸発は関係ありますか?

NO.

はい

核心本来ならば酒を入れるところ、自分一人くらい水でも薄まって分からないだろう…と全員が考えたため、水瓶いっぱいの水にってましたか?

YES! 正解です!

いいえ

13より だれもずるをせずに樽いっぱいに水が入っていることが驚きですか?

NO. そっちではないのです!

いいえ

みんな他の人のためを思ってこっそり水を補充していましたか?

NO. みんなズルい町人でした。

はい

本来水を入れるはずではなかったですか?

YES!

答え

その日、町の広場で集めていたのは、水ではなく、腐りにくく栄養もある、ワインでした。
ところが、その町はあまり豊かでなかったこともあり、皆、こう考えました。
うち一軒くらい、水を入れてもバレないだろう、と。
そして、皆が同じことを考えて水を持っていった結果、その樽に溜まっていたのはワインでも何でもなく、ただの水でした。
当然、町人達は、自分の目論みが外れたことに驚愕し、その後、口を噤んだでしょうね。
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