ウミガメのスープ

マスト ライイング

作者: ツォン

あ
る国のお話。

その国は、ある嘘をつくことが義務付けられている。

それに違反したものは、処刑される。

一体どんな「嘘」をつく義務なのだろう?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

?

非現実要素はありますか?

イエスですが、近しい国はあるかな?

?

裸の王様は関係ありますか?

ノーです

?

義務付けられているのは、誰か特定の人物に関する嘘ですか?

ノーです。

?

違反してはいけないのは、独裁者の個人的な思惑ではなく、客観的にそうする必要性があるからですか?

ノーです。でも独裁者重要です

?

処刑の方法は重要ですか?

ノーです。好きなのを…

?

宗教は関係ありますか?

ある意味イエスです。

?

その国で、それ以外の特徴的な義務付けられていることはありますか?

イエス!最優先すべき義務があるため嘘をつかざるを得ないのです

?

嘘をつく対象は重要ですか?

ノーです。国内のすべての人、といっておきましょうか。

?

国民は嘘だと認識した上で嘘をついていますか?

イエス!

?

核心嘘にならない人もいますか?(幸福が義務付けられている国で本当に幸せな場合など)

完璧なスナイプありがとうございます!

★
△

その処刑は王様の耳がロバの耳になった日を機に行われるようになりましたか?

ロバの耳無関係ですが、方向性は似てるのかな?

答え

「ハイハ~イ!さあさあ皆さん、死にました~!
オンディーヌ姫を振った騎士は死にました~!
幸せに満ちていなければならないこの国で、不幸をもたらした悪の騎士!
死んで当然なのです!
報復を果たした姫は、ほら、こんなに晴れやかな笑顔です!」

水辺の公園で、高らかに演説を繰り広げる女性、この国を治める首相だ。
その隣には、どう見ても引きつった笑顔の貴族らしき娘。

幸福安心委員会を名乗る、極端に言えば独裁政権である。

その名の通り、幸福で安心な国であることを目指した集団であるが、それを義務付けているのだ。

人にありがちな、日によっての浮き沈みや会話によるイラつき、人間関係による怒りや嘆き。
それらはすべて、罪になる。

「ハイハ~イ!さあさあ皆さん、教えてあげま~す!
幸福なのは義務なんです!

幸福なのは義務なんです!

幸福なのは義務なんです!

幸せですか?

義務ですよ?」

日々、このような演説や公開処刑がいたるところで繰り広げられるのだ。

恐怖による洗脳、それがこの国の答えだ。

さて、この手記が誰かに届く頃、私はどうなっているのだろう。

無事に生きているのか、それとも私も嘘をつくように染まっているのか。

あるいは死か…

おや、誰かきたようだ。

お迎えか。

願わくば、世界が国民を助けてくれることを祈って、私は人柱になろう。

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2XXX年、某国の廃屋にて


*「こちら、幸福安心委員会です。」より。
幸福であるという義務から、幸せでなくても幸せだといわなければならない。
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