ウミガメのスープ

お手をどうぞ

作者: 妙伎

私は、眩い光の中で多くの人々の好奇の視線に晒された。
私を手に入れたのは、その資格のない男だった。
結局私は、男の許を離れて故郷へ帰ることになったが
私は今、あの時私を手に入れた男に感謝している。

私は誰でしょうか、そして男は何者でしょうか。
状況を補完してください。

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

?

私は人間ですか?

いきなり来ましたね…Noです。

いいえ

絶滅危惧種は関係しますか?

Noです。

?

非現実要素はありますか?

ある意味Yes。質問1ご参照で。

いいえ

人身売買ますか?

Noですが惜しい、です。

いいえ

出産は関係しますか?

Noです。

?

「私」は最初屋内に居ましたか?

問題分の最初の時点、であればYesです。

?

「私」は最初屋外に居ましたか?

そもそも、の話であればYesです。

はい

男の職業は重要ですか?

Yes、それが男の「正体」に直結します。

はい

男の職業は現代日本にも存在しますか?

Yesです。

?

男は「私」を手に入れる事で利益を得ていますか?

これは…まあNoですね。ちょっと難しいところですが。

はい

男が私を故郷に返しましたか?

Yes、男が返しました。

はい

男は服務中、スーツを着ていますか?

Yesです。いわゆる「正装」で働いています。

はい

男は「その資格がない」ということですがその資格は男の職業に関係ありますか?

Yesです。この職業だったために男には資格がなかったのです。

いいえ

「私」は生き物ですか?

Noです。

いいえ

男の職業は「公務員」ですか?

Noです。

?

私はアンドロイドですか?

これもNoです。むしろ実際の「私」は喋りません。

はい

「私」の故郷は陸地にありますか?

Yesでいいでしょう。

はい

「私」はオークションにかけられていたのですか?

Yes、お見事です!

はい

男の職業には、資格が必要ですか?

Yesでいいでしょう、海外では国家資格のところもあるようです。

?

男は泥棒ですか?

これはNoです。

はい

私は故郷にある姿が最も美しいですか?

Yes、男もそう考えていました。

いいえ

「私」は飲み物ですか?

Noです。

いいえ

私は芸術作品ですか?

Noでいいかと。芸術品と言うよりは…。

△

「私」は歴史的価値のある盗品ですか?

YesNo、歴史的価値はありますが「盗品」と言うには語弊があります。

はい

「私」は高価(貴重)なものですか?

Yes、非常に貴重なものです。

いいえ

男は私の創造主ですか?

Noです。

はい

核心男の職業はauctioneer(競売人)ですか?

Yes!!お見事です、男の職業はまさしく「競売人(オークショニア)」でした!

★
?

「私」は絵画ですか?

これはNoです。

いいえ

男はオークションで私を落札しましたか?

No、落札はしませんでした。

いいえ

「私」が落札されなかったのは、値段が付けられなかったからですか?

No、値段はつきました。しかし…。

△

30より、国宝あるいは文化遺産級の歴史的価値があることが判明したため、一般人は手にすることが出来ませんか?

YesNo。確かにそれに近いレベルの価値はありましたが、一般人が手にできないわけではありませんでした。

はい

男は資格を持たないということですがその資格とは「入札し落札する資格」のことですか?

Yes!競売人には「入札・落札の資格」がありません。

いいえ

「私」の故郷は土ですか?

No、ある場所…というか、一般的にいう「故郷」と同じ印象でいいと思います。

いいえ

「私」の取引自体がその地域では違法でしたか?

Noです、むしろ「私」はその地域では…。

いいえ

男は組織の一構成員ですか?

Noです。まあ「オークション団体に所属」はしていますが。

いいえ

私は兵器ですか?

No、しかし惜しい…!かなりいい線いってます!

いいえ

私は兵器ですか?

Noですがかなりいい線行ってます。「兵器」というよりは…。

いいえ

私は妖刀で、見た人の心を捉えて人斬りにしてしまいますか?

Noです。

?

「私」は複数存在しますか?

厳密にはYesらしいですが、この問題中ではNoとさせてください。「私」は一つだけ、です。

はい

故郷は土地をさしますか?

Yesで。「地元」とか「田舎」みたいな考えかたでいいと思います。

いいえ

38より、甲冑ですか?

Noです。

?

オークショニアが私を手に入れたのは、オークションで入札が一件もなかったからですか?

ある意味Yes。「私」は入札をされることはありませんでした。

いいえ

私は武器ですか?

Noです。

いいえ

私は遺跡のような場所から発掘されましたか?

No、ある場所に保管されていました。

はい

男の不正行為は公になりましたか?

Yes、しかし男の行為は糾弾されませんでした。

いいえ

呪いは関係しますか?

Noです。

はい

私は戦争の戦利品として他国から奪われた物でしたか?

Yesでいいでしょう!「私」は戦利品の一つでした。

△

「私」は他国から奪われた神像(画像)で、その国では異教でしたか?

これはNoです。宗教はあまり関係ないかと。

いいえ

私はミイラですか?

Noです。生物(生死問わず)ではありません。

いいえ

「私」は書物ですか?

Noです。紙製品ではありません。

いいえ

私は危険なものですか?

Noです。子供でも触れられるくらい安全なものです。

いいえ

多くの人が私に入札しなかったのは、私を故郷に返すべきだと思ったからですか?

Noです。入札されなかったのはもっと単純な理由でした。

いいえ

男が私を競売にかけるとき、参加者が手を出せないくらい高い初期価格をつけましたか?

No、ですが考えかたはかなりいい感じです!

?

私と男の故郷は同じですか?

「故郷」の範囲を今までの質問に合わせればNoです。しかし…。

いいえ

「私」の大きさは重要ですか?

No、重要ではありませんがかなり大きいものです。

?

私は楽器ですか?

これはNoで。

いいえ

入札されなかったのは、単純に誰もいらないからですか?

No、欲しがる人はいました。

?

私は金属ですか?

これもNoです。

?

私は王冠ですか?

これもNoで。

?

1、3、18を踏まえて改めて質問。非現実的要素はありますか?

問16参照、本来「私」は喋りません。「付喪神」のようなものだと思ってください、という意味でYesです。

?

この話は地球規模の話ですか?

正確には二国間の話なのである意味Yesと言えなくもないかと。

△

私は乗り物ですか?

YesNoで。そのものではありませんが、付随していたあるもの、です。

?

私の維持費は高いですか?

これはNoかと。一般家庭での保管も不可能ではないようです。

?

私は拷問道具ですか?

これはNoで。むしろ…。

?

私は男の手によって、誰かにプレゼントされましたか?

これはYesでいいでしょう、少々広義ですが。

△

男が不正行為を行った事が公になり、私を母国に戻すべきだという男の主張が世論を動かしたので、私は母国に返還されることになりましたか?

YesNoで。世論を動かすことはありませんでしたが、男の行為は公になった後、不正にも関わらず賞賛を受けました。

?

「私」は国境をまたいでいますか?

「二つの国を行き来した」と言う意味ならYes、国境を物理的にまたいで設置されているかどうかであればNoです。

?

死人は登場しますか?

この問題の中ではNoです。

はい

実際の史実に基づいていますか?

Yesで。少々改変させていただきましたが。

いいえ

53とは逆に、私の初期価格はとても安かったですか?(1ドルとかタダとか)

No、むしろ手がつけられないほど高額でした!

?

私は、守り刀ですか?

これはNoです。

いいえ

男は上司(開始価格を決める人)に自分の気持ちを伝えて、法外な価格を付けてもらいましたか?

Noです。むしろ競売人も高過ぎると思っていました。

いいえ

「私」は人間、あるいはそれに近い形をしていますか?

Noです。

いいえ

62より 乗り物はタイヤが付いていますか?

No、タイヤはついていません。

はい

「私」を故郷に返したのは「男」ですか?

Yes!やっとこの質問が来ました、実はもう一人重要な人物がいます!

はい

売り手… 「私」をオークションに出品した人物は重要ですか?

Yes、彼こそ「もう一人の重要人物」です!

はい

オークショニアである男は、自身が所属するオークション団体を裏切るような行為をしましたか?

Yesで。彼はオークショニアとして決してやってはならない事をしました。

いいえ

では、男は売り手と相談して、高い初期価格で押し通してもらうように取り決めたのですか?

Noです。男と売り手はオークション会場が初対面で、相談できる状況にはありませんでした。

はい

74より、その乗り物は船ですか?

Yes!乗り物はある「船」でした!

いいえ

売り手の職業は重要ですか?

Noです。さほど重要ではありません。しかし売り手の「素性」はある意味重要です。

?

「私」はフィギュアヘッドですか?

これはNoです。

はい

オークショニアである男が「私」を落札しましたか?

Yesでいいでしょう。「落札」ではありませんが、ある方法で競売人の男は「私」を

?

売り手は破産して、財産を競売にかけられることになりましたか?

これはNoで。

はい

核心私は旗ですか?

Yes!「私」はある船に掲げられていた旗でした!

★
?

70より、「私」の初期価格は競売人が支払うことのできる金額ですか?

一応Yesとしておきます、競売人は貧しいわけではありませんでした。ただし、それでも貯金をはたく等の必要は確実にありました。

いいえ

出品者は不本意に旗を出品しましたか?

No、むしろ出品を楽しんでいました。なぜなら…。

?

売り手は犯罪者でしたか?

うーん…犯罪には当たらないはず?なのでNoで。

いいえ

オークションはネット上でやりとりして落札者が他の人に分からないタイプのものですか?

No、テレビカメラが入るような大きな会場で行われていました。

?

男は売り手を裏切りますか?

これもNoです。男と売り手は事前相談等はしていませんでした。

いいえ

男は他の人に代わりに落札して貰いましたか?

Noです。代理入札は認められていませんでした。

いいえ

男は出品者と裏で交渉して、出品を中止させて直接買い取りましたか?

Noですがかなり近い!出品は間違いなくされましたが、問82参照、男はある方法で買い取りました!

はい

72 初期価格が法外で落札されず、オークション後に出品者から直接買い取りましたか?

Yes!男は出品者から直接買い取りました!

いいえ

男は,誰も入札していないのに,あたかも誰かが入札しているかのように装いましたか?

No。壇上にいた男には会場中が注目しており、入札者を捏造することはできませんでした。

はい

「私」は「旗」として出品されましたか?

Yes、出品直前に鑑定に掛けられ、真贋も確認されています。

いいえ

男は旗の本来の持ち主の幽霊の声を聴いたと言って、幽霊を落札者にしましたか?

Noです、流石に会場に詰めかけた人々が納得しませんw

△

「旗」の種類の特定は重要ですか?

YesNo。「歴史的価値のある旗」(問24参照)くらいでいいと思います。

いいえ

競売人と出品者の関係は重要ですか?

No。二人は「競売人と出品者」以外の何者でもありませんでした。

?

出品者は犯罪行為を行っていますか?

背景特定には役立つかもしれませんが、知らなくても影響はないと思われますのでNoで。

いいえ

私は旗を燃やしましたか?

No、男は私を失いたくありませんでした。

?

男が私を買ったのはオークションの後ですか?

これはYes…と言うべきでしょう。

いいえ

オークショニアは初期価格を偽りましたか?

No、初期価格は出品時点で決まっていました。

?

男は旗を競売にかけているまさにその時に、不正を働きましたか?

これはYes

いいえ

72 男はオークション中に初期価格が高過ぎることを公表しましたか?

No、ある意味その場にいる誰もが初期価格が高すぎることを知っていました。

はい

男はオークション中に自分が欲しいと叫びましたか?

Yes!男はオークションの最中、自ら「欲しい」と手を挙げたのです!

いいえ

男は入札を全て無視しましたか?

No、問42参照、このオークションには「入札」は一件もありませんでした。

?

[

惜しい…!前半No、後半Yes!男はオークションを「強制終了」させたのです!

?

男は名乗りを上げた後、槌を振り下ろしてオークションを強制終了しましたか?

これまた惜しい、槌を「振り降ろした」ではなく…!

?

核心入札者が欲しいと言った後、オークションを強制終了させましたか?

これでいいでしょう!男はオークショニアの誇り、ハンマー(槌)を投げ捨てたのでした!

★
はい

「私」のオークションは開始されましたか?

Yes、開始され、競売人の男の手によって強制終了させられました。

?

フランスのシャルルさんとかいう方ですか?

シャルルさんはお友達らしいですよ^^

?

これはあの人ですよね。葛飾の権蔵さん。

雰囲気的には近いかもしれませんね、「兵吉」さんと言う方なのです^^

答え

故国が破れ、敵兵の手で艦から引き摺り下ろされたあの日から、かつての敵国で保管されていた私。
「私自身」…私を掲げていた艦は海中深く没したけれど、私は残った。
私の持ち主は、自分が私を所持していることを自慢するかのようにわざと法外な値段を設定してはオークションに出品し、そして高値過ぎて誰も私に手を出さないのを密かに楽しんでいた。

数十年の時が流れたある時、私は真贋と価値を確かめるため、故国へと連れて来られ、多くの人々の注目を集めるオークションに出品された。
出品前の鑑定で私は本物だと確認された。歴史的な価値も付随した。
しかし、そこでも持ち主がつけた希望額は高過ぎ、オークションは入札者が一人もいないまま終了しようとしていた。

「僕が買おう」
声を上げたのは、オークションの競売人だった。
「僕にオークションへの参加権がないことは分かっている。だが、僕はどうしてもこれをこのまま持ち帰ってほしくない」
競売人は手にしていたハンマーを床へと捨てた。
「オークションの最中だが、僕はたった今この仕事を放棄する」
場内は騒然となった。競売人が仕事を放棄すれば、オークションは成立しないどころか、オークションの信用自体も失墜する。
「これはこの国にあるべき品物だ。貴方の言い値で構わない。僕にそれを買い取らせていただけませんか」
出品のために希望価格をつけていた以上、言い値で買うと言われては、持ち主も頷かざるを得なかった。
そして私は、競売人だった男の物となった。

新たな私の持ち主となった男は、私を「私自身」が建造された街の博物館へと連れて来た。
響き渡るラッパの音色と、詰めかけた人々の歓声と拍手が私を迎えてくれた。
男は、私をこの博物館に寄贈すると言う。
大金をはたいて、仕事を捨ててまで手に入れた私を、惜しげもなく。

「どうして私をここへ連れて来たのですか」
「貴女の居場所には、ここが最もふさわしい。僕は、この故郷の地にある貴女の姿こそ、最も美しいと思ったのです」

多くの人々の笑顔に迎えられて、私は凛と前を向く。
私は、この国にかつて存在した戦艦の、軍艦旗。
今もなお、故郷の博物館で、「妹」(同型の後発艦)や「戦友」(同時期の従軍艦)たちと共に、多くの人々にあの日々を伝えている。

展示のための壇へ上がる間際、私は男に聞いた。
「聞いてもいいでしょうか、私をここに、故郷に返してくれた貴方の名前を」
男は、遠いあの日、「私」を導いてくれた「提督」と同じ微笑みを以て答えた。

「武藤、と申します。…お手をどうぞ、長門。そして…おかえりなさい」

— お手をどうぞ、お嬢さん。そして、おかえりなさい。

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