誤解
不正解だったから、先生はひどくがっかりしていたけれど僕はそれで満足だ。
どうして満足してしまったのか、お分かりだろうか?
過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。
小学校の話ですか?
no.中学校ですが重要ではありません。
僕が先生に出した解答が不正解だったゆえに、僕は正解がわかりましたか?
no.
「不正解」というのが正解でしたか?
no.
僕はわざと間違いの解答を述べましたか?
yes!
先生の出していた問題自体が間違っていましたか?
no.
笑いが取りたかったのですかw
何と、ある意味yes!
ラテシン先生ですか?
no.
大喜利ですかw
no.笑われても構わない、ぐらいのニュアンス。
トイレですか?
no.
僕は天才ですか?
no.ですが成績は良いです。
授業の科目は重要ですか?
no.重要ではありません。
僕と他のクラスメート(エキストラ)と先生以外に、役名を持ったキャラクターは登場しますか?
yes!!!
先生は僕の意図に気付いていますか?
no.
12より そのキャラクターは人間ですか?
yes!
12より。その人は生徒ですか?
yes!
12より。その人は、僕の好きな人ですか?
yes!!!
まだ不明の重要人物は僕に感謝していますか?
yes!!!
最初はその好きな人が当てられてましたか?
yes!!!
僕は想い人の問題の答えを言ったら、想い人が気付いた様なので僕は満足しましたか?
no.
核心最初はその好きな人が当てられてたけど、答えられそうになかったので、僕がわざと手を挙げて面白いことを言ってフォローしましたか?
核心をついていますので、解答行きます!!!
答え
僕はかわいくて賢い鈴ちゃんの事がずっと好きだった。
僕は勉強で鈴ちゃんに少しだけ負けていた。
彼女を成績で追い抜いたなら、少しは気を引けるだろうか?
午後の授業が始まった。
カタブツで名を馳せた亀田先生は、黒板に難しい問題を書かれた。
皆分からない様子だ。
いつも率先して挙手している学級委員で成績トップの牛島君も考え込み黙っている。
僕は…答えが分かってしまった。だが、皆の注目を浴びて発言する勇気などない。緊張して、声がうわずってしまう。それで恥ずかしい思いをしたことが何度あっただろう?
そんな中、鈴ちゃんがすっと手を挙げた。
…鈴ちゃんは間違えた。
鈴ちゃんが間違えた所を、僕はそれまでに見たことが無かった。
辺りがざわついた。
注目された鈴ちゃんは赤くなってうつむいてしまった。
その様子を見た僕は思わずサッと手を挙げた。
先生がおや?分かったのかな?と期待したような目を僕に向けた。
「じゃあ、猿渡君!」
僕はつい、ああああ、あの、と吃ってしまい、尚且つちゃんと考えていればありえないくらいに見当はずれの答えを言った。
教室中が一瞬冷え込んだように固まり、皆の注目が一斉に集まる。
小さく声に出して笑う生徒もいた。
先生は違います、とひどく残念そうに言って、問題の解説を始めた。
けれども、僕は満足だった。
集められていた好奇の目を鈴ちゃんから少なからずそらせたし、誰も正解者がいない事で鈴ちゃんが間違えたのは問題が難し過ぎたから、という事になる。それに恥のインパクトは僕の方が大きいはずだ。
彼女は目を丸くして僕を見ていた。
何か腑に落ちないものがあったのだろう。
…それから15年…
鈴ちゃんが僕に話しかけて来た。
「ねえ、あの授業の時…答えわざと間違えてくれた?」
相変わらず彼女は聡明で可愛かった。
少しだけ、人生の苦さを知ったのが変化らしい変化だったのかも知れない。
「ん…何のこと?」
「覚えて無いなら良いよ」
来月、彼女は結婚するという。
勿論、相手は僕だ。
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