← 現行の表示に戻る この画面は旧ラテシンの表示を再現したアーカイブです。

それは盗人の兆し

問



K助という男の発言がきっかけで、彼が嘘をつき、長期間に渡って自分は騙され苦しみ続けていたのだという事実を知ってしまったU子はワナワナと地面に崩れ落ちて泣き、彼を責めた。

嘘を見破られたことはK助にとって予想外の出来事であったが、不敵にも笑みをU子に浮かべて見せた!!!



なぜK助はU子を騙し続けたのだろう?
14年09月24日 02:36 [さるぼぼ]
【ウミガメ】【闇スープ】
No.1[鞠和。]09月24日 02:55 09月24日 02:59

ふたりは家族ですか?

いいえ。家族ではないのです…

No.2[鞠和。]09月24日 03:01 09月24日 03:03

愛情故に騙し続けましたか?

はい!愛情関係します! [良い質問]

No.3[みん]09月24日 03:08 09月24日 03:10

K助はU子の事が好きだったが、好きではないふりをしていましたか?

はい!お見事です! [正解]

No.4[みん]09月24日 03:09 09月24日 03:12

U子はK助の事が好きでしたか?

はい!3と一緒に完璧な正解です!!! [正解]

解説





K助とU子は親同士が同じ仕事をしていることもあって、家族ぐるみの付き合いをしていた。

まだ幼かった時分、U子はいつも一緒に遊んでいたK助に聞いてみた。

「K、U子のこと好き?」

K助は思わずどきりとした。

もちろん可愛いくてよく笑ってくれるU子の事を好きだったから。

でも、何となく居心地の悪くなったK助は

「Uのことなんか全然好きじゃねえよ。」

と、ぶっきらぼうに言ってしまった。



…

遠い記憶。

…



K助はそんな会話をした事すら忘れてしまっていた。



2人は中学生になり、初めての受験を迎える。

U子は聡明な少女だった。県下指折りの進学校にも、容易く合格するだろう。

だれもがそう思っていた。

中学に入ってから容姿も一層可愛さが増し、親の教育のためか気品まで徐々に備わって来始めていた。

一方のK助は勉強がからきしダメで、スポーツ推薦を頼みの綱にしていた。

まあ、近めの高校に滑り込めれば良いか…

そう思っていた、矢先。



「Kは、志望校どこなの?」

偶然帰り道で出くわしたU子がそっけなく聞いた。

久しぶりの会話だった。

中学生になりクラスが分かれ、たまにすれ違うくらいで、お互いに何となくよそよそしくなりつつあった。

「ん…ああ、大亀高校辺りの推薦狙ってる。先生にも、そう言ってあるよ」

K助もU子の真似をして、なるべくそっけなく言ってみた。

「そうなんだ」

二人は目を合わせずどことなく気恥ずかしいような気持ちで、のろのろと歩いた。

初秋の空は凛として高く、少し気が遠くなりそうだ。

ふいにU子が言った。

「…わたしも志望校、そこにしようかな」

その言葉は意外だった。

大亀高校の先輩には悪いが、あまり成績の芳しくないK助のような中学生が行く所だと聞いている。

「なんで……ーーー  」

それから言葉を続けられなくなったK助のぽかんとした顔をU子は見て、

「内緒」といって声を出さずに笑った。

その懐かしくていとおしい様な笑顔を見た時、K助は今まで気恥ずかしさで抑えつけて来た感情が制御出来なくなった。

おもわず「U、」と声をかけてしまった。

「何?」彼女は半歩足を踏み出して、立ち止まっているK助を振り返る。

「U、お前の事が好きだ。付き合ってくれ」

後先考えず言ってしまった。

2人の間に午後の秋空のような、ぽかんとした沈黙がおとずれた。

K助は思う、明日から顔合わせづらくなっちまった…

でも、まあ、いいや。

ずっと詰まっていた気持ちだ。言って後悔は無い。

U子は目に涙を溜めている。

「え…なんで…K助…?」

「いや、なんでって…言われても…」

やっぱり気を悪くしたか。

言葉が追いつかない。

「じゃあ、あれは嘘だったの?」

「あれって……?」

U子は嗚咽混じりに、幼き日のK助の会話を復唱した。

「わ、わたしのこと、全然好きじゃないって!!!」

「ああ…あれは、その…」

K助は少年時代の心情を吐露しなければならなかった。

U子は、その場にしゃがみこんで大泣きしてしまった。

「わたし…、わたし、Kのこと、ずっど…………」

後半は声になってなくて、わんわん言うだけになっていた。

道行く人が冷ややかな目を向けても、U子は泣き続けた。

「…わだじ、Kのごど、ずっ、ずっと好きだったんだよ……?」

少し落ち着いたU子は俯いて呟く。

「気づかなかったの?」

K助はどぎまぎしてしまって、半笑いのまま、う…とか、あ…とか言っている。

そして、

「にぶいんだから」と、涙と鼻水混じりのとびきりの笑顔で言うのだった。



……



はてさて。

高校生になった二人は同じ通学路を毎朝一緒に通う事になるのだが、

それはまた、別の話。





fin.
14年09月24日 02:36 [さるぼぼ]
相談チャットです。この問題に関する事を書き込みましょう。
鞠和。>>素敵な挿絵ですね!参加します![24日02時54分]
さるぼぼ>>鞠和。さん歓迎します!お褒めの言葉ありがとうございます。[編集済][24日02時58分]
みん[★デザイナー]>>参加します[24日03時07分]
さるぼぼ>>みんさん歓迎します![24日03時08分]
さるぼぼ>>早かったなぁー[24日03時13分]
さるぼぼ>>みんさんFAおめでとうございます!鞠和。さんご参加ありがとうございます!!![24日03時14分]
みん[★デザイナー]>>出題お疲れ様でした。素直になるのは難しいものですね(-'_'‐)[24日03時18分]
ドタオング[100問出題]>>うあー…挿絵で完全に昔の時代の出来事かと勘違いしてた…[24日10時35分]
さるぼぼ>>↓紛らわしくて申し訳ない…[24日12時39分]
← 現行の表示に戻る