出会った日から、今でもずっと
何時の頃からか、その女神像の前で愛の告白をすれば女神さまの力によって必ず成就するという噂が広まっていたのだ。
そして今、これから僕は幼馴染の女の子にその像の前でプロポーズをする。
小さい頃からここですると決め、もう何年も待った。
今日を逃せばもう何年かは待たないといけなくなるし、その頃にはもう僕たちは何歳になっているか分からない。
だからプロポーズをするには、今日しかないのだ。
何故なのだろうか?
過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。
僕か幼馴染のどちらかが遠くに引っ越してしまいますか?
No どちらかではありません。
幼なじみの女の子は死にますか?
No 誰も死にません。
犯罪要素はありますか?
No ありません。
今日を逃すともう何年か、ブロンズ像の前に来れなくなりますか?
Yes 何年かかるかは分かりませんが。
ブロンズ像が移動するので、噂の効力が失われてしまいますか?
No 像は移動しません。
僕と女の子は学校の生徒ですか?
Yes どちらも学校の生徒です。
学校近辺が放射能で汚染され非難する必要が生じ、いつ除染されるか解らないからですか?
No 放射能は関係ないです。
1 より、二人とも何処かへ引っ越してしまいますか?
Yes 二人とも引っ越してしまいます。
災害は関係しますか?
No 災害は起こりません。
非現実要素はありますか?
No ありません。
舞台は現代日本ですか?
Yes ですが、数十年前が舞台の方が分かりやすいかもしれないです。
2人共引っ越しするため、プロポーズのタイミングが今日しかないのですか?
No 二人が引越ししたのは、プロポーズをするずっと前です。
非現実要素はありますか?
No ありません。
戦争で疎開する必要性が生じたため今日を逃すといつ帰ってこれるか解らないからですか?
No 戦争は関係ないです。
二人はまだ「子供」の年齢ですか?
No ””プロポーズをする””二人とも大人です。
僕と幼馴染以外に重要な登場人物はいますか?
No いるには居ますが、ほとんど関係ないので無視して問題ないです。
プロポーズをする日にちは重要ですか?
No 特定の日ではないです。
女神像の前に2人で来れたのは、何か学校に集まらなければいけない行事があったのですか?
No 学校で行事の類はその日ありませんでした(ミスリード注意)。
プロポーズ=結婚の申し込み、ですか?
Yes その通りです。
同窓会が開かれましたか?
No プロポーズはあくまで二人だけのプライベートな用事です。
12について 引っ越していった二人が、また戻ってきて像の前で出会う ということですか?
No 女神像へは、二人で向かいました。
プロポーズをするためだけにその地域へ行ったのですか?
Yes その通りです。
二人は結婚を前提にずっと付き合っていたが、その日像の前に来て初めてプロポーズをしますか?
Yes 二人は同棲していました。
引っ越し先はどちらも県外ですか?
YesNo 県内でも県外でも構いません。
プロポーズ以外に像の前で別の用事がありますか?
No プロポーズだけです。
6について確認ですが、学生ではなく卒業生ということですか?
No 二人とも卒業生では無かったのです。ちなみに小学校だったので児童です。
この後何らかの理由で校舎に立ち入ることができなくなるのですか?
Yes 学校というよりも……?
学校近辺がまるごと立ち入りできない状態になりますか?
Yes それは何故でしょうか?
花壇の傍から世紀の大発見となる化石が発見され、ブロンズ像が立入禁止になりますか?
No そんな大発見は無かったです(笑)。
問題文にも書いてあるけど一応確認 遠い将来、また女神像を見れるようになりますか?
Yes 見られるようになるでしょうが、何年後かは全く分かりません。
法的措置によって立ち入りが不可になりますか?
Yes 法的にもですし、物理的にも……?
町全体がダム化でなくなりますか?
Yes! まとめてください!
ダム化で水没するブロンズ像が何年後姿を現すか分からないため、今日のチャンスで幼なじみのハートを射止めた後、何故かダムの放水が始まってしまいますか?
No 放水なんてやってられる状況じゃないです(笑)。
その日だけは何らかの理由でダムに水がなかったのですか?
Yes 僕はそのタイミングに逃さずにプロポーズを敢行したのです。
核心ダムの貯水が空梅雨で尽きていましたか?
Yes!! その通り、正解です!
核心ダムに水がなかった理由は、日照りですか?
Yes! そうです!
答え
両親たちの世代には100人以上を数えた学校の生徒数も、今では10人と少し。
幼い頃から一緒に過ごした幼馴染の事が好きだった僕は、子供ながらにプロポーズは通っていた学校の女神像の前でしようと決めていた。
僕の両親も、同じように女神の前で結婚を誓ったのだから。
でも、ある時過疎が進むこの村にダムを作るという話が来た。
この村の事が好きだった僕はその事が嫌だったが、多額の補助金と引き換えに学校も、そして女神像も一緒に水の底に沈むことが決まってしまったのだ。
そして何年もの時が経ち、ある夏の日の事あるニュースを見て大人になった僕は驚いた。
長期間雨が降らなかったことが原因で、高台にあった僕たちの過ごした学校が湖の上に現れたのだ。
ニュース映像で女神像もしっかりあることを確認した僕はすぐさま行動を起こした。
コネを使ってダム湖へ降りる許可を何とかもらい、同棲していた彼女を誘い、会社で有給を取って急いで準備をした。
それから数日が経ち、僕と彼女は廃校になった学校の女神さまの前で向かい合う。
無理を言った官僚の友人が許してくれたのはこの日一日だけ。
様々な巡りあわせに感謝をし、そわそわと、落ち着かない様子の幼馴染の彼女に、早く思いを伝えよう。
そして僕は、彼女に愛を告白した。
— 出題二問目です。
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