名探偵失格
被害者は屋敷の主人。容疑者は妻と二人の娘と三人のメイド。
現場は密室。容疑者全員にアリバイがあり、それでいて外部犯の可能性は薄い。
捜査は難航するかに思われたが、一人の名探偵によって、容疑者の一人が捕まり事件は解決した。
しかし、このとき捕まった容疑者は真犯人ではなかった。
警察はそのことには気づかず、真犯人が捕まることはなかった。
そしてそのことで、真犯人は一生苦しんだ。
いったいどういうことだろう?
過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。
容疑者の中に犯人はいますか?
YES 間違いなく真犯人は容疑者の中にいます。
捕まった容疑者は真犯人が誰かを知っていましたか?
YES!
犯人は名探偵ですか?
NO ですが…
双子ますか?
NO 双子ません
容疑者の中の誰かが探偵ですか?
YES!! その通りです!!
真犯人は悲劇のヒロインとして祭り上げられますか?
NO
捕まった容疑者が誰だったかは重要ですか?
YES! とても重要です。
家族の中に殺人犯がいるなんて!と村八分にされましたか・
NO そんなことはないです。
2より、捕まった容疑者は真犯人を庇っていますか?
YES!
捕まった容疑者と真犯人には血縁関係がありますか?
YES
容疑者は妻ですか?
NO
名探偵は妻ですか?
NO
捕まったのは名探偵ですか?
YES!!! ここまでくればあと少しです!
真犯人が一生苦しんだのは、身内に罪を擦り付けた罪悪感からですか?
近いですがNOで。擦り付けたというより…
真犯人は捕まった誰かが冤罪であることを知っているため苦しんでいるのですか?
YES
真犯人が一生苦しんだのは、捕まった容疑者が犯人ではない、という事を知る人物に脅迫され続けたからですか?
NO 脅迫ません
核心犯人は娘の1人で、もう1人の娘はそれに気付きかばって捕まった。犯人だった娘は罪悪感で苦しんだ?
YES!!! これで正解とします!!
近々結婚する予定の姉の代わりに妹が父親殺しの罪を被りましたか?
NO そんな設定はありませんしかばったのは姉の方です。
核心探偵は、嘘の自白をしましたか?
YES!!! 17とあわせて正解とします!!
真犯人には、捕まった容疑者が冤罪とわかっていながら、自分が名乗り出られない事情がありましたか?
YES ただしたいそうな理由ではなく、自分をかばった姉を裏切りたくなかったとか、そんな理由です。
三人のメイドの中に、実は隠し子が紛れ込んでいますか?
NO
答え
娘は、書斎で休んでいた父親の頭部を、近くに置いてあった壷を使って殺害。
その際、持てる知識と知恵の全てを使って、密室トリックとアリバイトリックを作り上げた。
その後、通報を受けた警察によって現場検証が行われたが、娘が仕掛けた二つのトリックにより捜査は難航した。
しかし、それからしばらくたって、事態は急展開を迎える。
主人の娘(姉のほう)が、自分が犯人だと自首してきたのだ。
彼女は世間でも有名な名探偵であり、今回の事件の真相にも警察よりいち早く気づいていた。
密室トリックも、アリバイトリックも、そして真犯人が自分の妹であることも。
この真相に、いつか警察も気づくであろうことまでも。
彼女は、真犯人である妹にだけ自らの推理を話し、それで間違いないことを確認すると、
何があっても決して犯人だと名乗り出てはいけないと伝えた後、
自分が犯人として、警察の前に名乗り出たのだ。
そして警察は、名乗り出た犯人である名探偵を緊急逮捕。
供述などに矛盾がなかったことから、彼女が犯人だと断定し、捜査を打ち切った。
かくして、真犯人は捕まらないまま、事件は解決したのである。
探偵はこれで幸せだった。しかし真犯人である妹は違う。
自分が犯した罪のせいで、自らの姉が罰を背負ったのだ。
しかも、それを告白することは姉を裏切ることでもある。
罪の意識と、姉への贖罪の気持ちにさいなまれ、彼女は一生苦しむことになる。
世間では人殺しの犯人であるとされ、
実際には真相を知りながらもそれを捻じ曲げ、
そして真犯人にとってなにが一番大切かも理解していなかった、
そんな彼女はまさしく「名探偵失格」である。
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