ウミガメのスープ

分取り物をえんやらや

作者: ツォン


太郎は、お婆さんにきびだんごを渡された。
犬山君はきびだんごに気づき、それをくれるなら、と桃太郎の頼みを引き受けました。
猿野君は犬山君の活躍を聞き、それに負けじと奮起しました。
雉村さんは、食わず嫌いでしたが、一度ごほうびを与えられてからは、ごほうびほしさに人一倍の頑張りを見せたのです。

こうして、目的がなされた桃太郎は、一人になって言いました。
「ばぁちゃんが言ってた通りだったよ。きびだんごのお陰で、きびだんごのせいで。」

いったいどう言うこと?

出題者が、解き手の進み具合に応じて上から順に出すためのヒントです。

ヒントはまだありません。

過去の実際のやりとりです。質問されたら参考に答えてください。

舞台は昔話の時代ですか?

ノーですね。

犬山君、猿野君、雉村さんはみんなきびだんごを取得しましたか?

イエスノー、もらっている方が想像しやすいですね。解説では雉村さんはもらってませんが。

桃太郎の目的のせいで1人になった?

イエスですね。

現代日本で成立しますか?

イエスですね。

犬山君、猿野君、雉村さん仲がいいですか?

さほど重要ではありません

毒だんごでしたか?

ノーですね

きびだんごは食べ物ですか?

食べ物…ではないですね。ノー

雉村さんにごほうびを与えたのは桃太郎ですか?

イエスです

ばぁちゃん=きびだんごをくれたお婆さんですか?

イエスです

問題文中で死んだ登場人物はいますか?

イエスです。

死者は出ますか?

イエスです。

11より 犬山君、猿野君、雉村さんは死にましたか?

イエス、この三人が死ぬあるいは居なくなります

犯罪ますか?

イエスです

非現実要素はありますか?

ノーですね。現実にあり得ますが、起きてほしくはないです

きびだんごといいつつ覚せい剤だんごですか?

イエス!

桃太郎はいじめ対象でしたか?

ノーですね。もっと悲惨です

桃太郎は銀行強盗ですか?

ノーですね

核心一度ごほうびを与えられてからは、ごほうびほしさに人一倍の頑張りを見せた←覚せい剤に依存していくさまを表していますか?(゚Д゚;)

イエス!

お婆さんは覚せい剤の売人ですか?

イエス!制作者も兼ねていました…

桃太郎はテロを企てましたか?

テロではないかな?

答え


定広域暴力団吉備乃組組長、吉備乃桃太郎。
彼は、両親がいない。
死んだと聞かされている。

先代組長である祖父母からは、敵対組である鬼ヶ島一家に殺されたと聞かされていた。
真偽はどうでもいい。
その恨みだけが、桃太郎の生きる糧となっていた。

20歳の誕生日間近、祖父母が病で急逝した。

桃太郎は、祖父から猿野をはじめとする組全体を、祖母からは「きびだんご」と呼ばれる薬を託された。

いわゆる覚醒剤だ。

ある日桃太郎は、高校からの悪友、犬山と飲んでいた。
犬山は、札付きの悪。
腕っぷしだけで生きてきたような、大馬鹿だと知っている。
餌を撒いた。
わざと「きびだんご」を財布から落として見せた。

案の定だった。

薬で理性の枷を外した犬山は、吉備乃組で見る間に台頭していった。
黙っていないのは猿野。
先代に拾われ、桃太郎の弟同然に育った男が、ぽっと出のチンピラ上がりに負けるわけには行かなかった。
必然的に動の犬山と静の猿野がコンビとなり、幹部になっていく。

雉村は、桃太郎に救われたことがあり、暴力団組長だと知りつつも慕っていた。

「雉村さん、頼みがある。鬼ヶ島一家の情報を流してほしい。君の店に良くいているんだろ?」
「そ、そんな!無茶ですよ!あの人たちに目をつけられるってことは…」
「雉村さん、わかってる。だから、愛させてもらいたいんだ。」
「吉備乃…君…」

その一夜から、雉村は変わった。
鬼ヶ島一家の首領からの指名を取るために、全てをかなぐり捨てた。
枕だろうがなんだろうが、した。

たまにもらえる寵愛、ごほうびのためなら、愛してもらえるならなんだろうが…。


数ヵ月後、鬼ヶ島一家は潰された。
桃太郎率いる吉備乃組によって。

代償として、犬山は急性薬物中毒で死んだ。
猿野は自らしんがりを勤め、警察へ出頭した。
雉村は、妊娠がわかったが、それが鬼ヶ島の首領の子だと判明した。
桃太郎が堕胎の費用を出すか共に育てるかを尋ねたが、彼女はどちらも断った。
体を許したとしても、ピルなどで子供を作るような真似だけはしまいとしていたのにできてしまったことが、彼への裏切りだと思ったようだ。

妊娠がわかった翌日、自殺死体が見つかった。

改めて一人になって、桃太郎は言った。

「ばぁちゃんが言ってた通りだったよ。きびだんごのお陰で復讐は終わった。でもさ。また一人になっちゃったよ。好きな娘まで逝っちゃった。…きびだんごのせいで。」

祖母いわく

きびだんごは、使い方によっては人を呼んで集め、力をもたらす。
しかし、間違えれば人を遠ざけ、滅ぼす。

だからこそ、自分には使ってはならない。
と。

※きびだんごという名の覚醒剤を用い、復讐は果たされた。
しかし、その代償は、友を、家族を、恋人を失った。
身内もいない。
覚醒剤のせいで、またゼロになってしまった。
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