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手紙「38ブックマーク」
一くんが、京子ちゃんに宛てたラブレター。
それを、亮介くんが封も開けずに燃やしてしまいました。

なぜ?
10年10月05日 23:33
【ウミガメのスープ】 [きのこ]



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一と京子は、俺のじーちゃんとばーちゃん。
ばーちゃんは結婚してすぐに夫であるじーちゃんを戦争で亡くし、女手ひとつで子供を育て上げた。
それが俺の親父ってわけだ。

ばーちゃんはなんていうか、孫の俺が言うのもなんだが、可愛らしい人だった。
昭和初期生まれの女性らしく楚々として奥ゆかしいんだけど、強さやユーモアも併せ持った人で、
俺は小さいころからそんなばーちゃんのことが大好きだった。
しわしわの手でなでられると、どんな涙でもひっこんだもんだ。

そんなばーちゃんが、病に伏せってしまった。
最初は軽い風邪だったはずが、下り坂を転げ落ちるように日に日に容体は悪化。
とうとう医者から命の期限を告げられた。

『吐く息が白くなる頃まで、もたないでしょう…』

自分の鼓動が速くなるのがわかった。
どうして?どうして?どうして?
なんでばーちゃんが?あの優しいばーちゃんが。

もうすぐ死ぬ、なんて。

金木犀が散り切ったある日の夕方、ばーちゃんは俺を病室の枕元に呼んだ。
「亮ちゃんにね、お願いがあるの…」

それは、じーちゃんからの手紙についてだった。
ばーちゃんちの文机の、左の引出しに大切にしまわれた手紙。
ばーちゃんはそれを、自分の葬式の時にそのまま棺に入れてほしいと俺に頼んだのだ。

封の開けられていない、黄ばんだ長封筒。表書きに、少し癖のある無骨な字体で『京子へ』と書いてある。
じーちゃんはその手紙を、出征前夜にばーちゃんに託したのだという。

なぜすぐに封を開けなかったのかと問うと、ばーちゃんは
「これを読んでしまったら、本当におじいさんが帰ってこないような気がしてね。気づいたら何十年も経ってしまってた」
と言った。
読まなくてもいいの?中身は気にならないの?と俺が言うと、
「おじいさんは照れ屋だったから。私がいなくなった後、誰か他の人に見られたらかわいそうでしょう?
 中身は…せっかくだから直接会ったときに本人に訊くわ」と、ふわりと花のように笑った。

たしかに、たとえ開けなくても手紙の内容は想像に難くない。

きっと自分が帰れなかった場合の未来の、妻や子供を憂いているのだろう。
昔授業で特攻隊の遺書を読んだことがあるし、俺がじーちゃんの立場だったとしても
おそらくそういうことを書くと思う。

それでもばーちゃんは、ずっとこの未開封の手紙を心の支えに踏ん張って生きてきたんだな。
辛い時も、寂しい時も、いつだって傍にじーちゃんを感じながら。


ばーちゃん。
いまさっき、お葬式全部終わってばーちゃんちに帰ってきたよ。
手紙は言われた通り、封は開けないまま、一緒に棺の中に入れたよ。
親父とお袋はデリカシーに欠けるところがあるから、俺に頼んだのは正解だったよばーちゃん。
あの2人だったらきっと封を開けて中身を読んでいただろうな。いや、読まないわけがない。
俺、うまく最後に誰にもわからないようにやったよ。

今の火葬場は煙が見えないけど、きっと迷いなく天に上ったと信じてる。
今頃天国で手紙の内容を聞いてるかな?
じーちゃんはハタチそこそこで逝ったから、そっちじゃ全然じーちゃんって感じじゃないかもな。
とにかく笑っててくれよ、2人とも。

おばあちゃん。
あのしわしわの手で撫でてくれたら、この涙も止まるのになぁ…。



ハッピーホスピタル「38ブックマーク」
察室から嬉しそうにスキップで出てきたと思ったら、直ぐに真顔に戻った男。

一体何があったのだろうか。

13年08月17日 00:45
【ウミガメのスープ】【批評OK】 [なさ]



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院で診察待ち中、辛そうにしている子供を、「すぐ治るからね」と励ましてる母親がいた。
その最中に男が呼ばれて立ち上がったらのだが、そのときにその母親が
「見てて。あの人も診察が終わったら元気になってるから」と
いきなり希望を担わせてきたので、男は診察が終わるとスキップで嬉しそうに診察室を出た。

親子はいなかった。
わからない「38ブックマーク」
は彼女の行動の理由がわからず悩んでいた。
友達に相談すると、「それは嫉妬させるためだ」と言われた。
でも、それが違うことは確実なんだ。

どういうことだろう?
14年06月06日 21:18
【ウミガメのスープ】【批評OK】 [とかげ]

材料不明スープ




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の心なんてわかるはずない。
 気まぐれで複雑で何の規則もない。自分の心さえあやふやでうまく表現できないときがあるくらいなのに、どうやって人の心を見分けろって言うんだ。

 立入禁止の学校の屋上で、友達と二人、俺はコンクリートに座り込んでいた。やたらと腹が立って、苛立ち紛れに足元の小石を蹴飛ばした。友達は転がる石を目で追いつつも、俺のイライラの理由を聞きたがっているようで、そわそわしている。
 俺も誰かにこのイライラを聞いてもらいたかったから、吐き出すように言った。

「嬉しそうに笑ってても内心は怒ってるとか、反則だろ? 嫉妬させるためにわざと他の男と仲良くするとかさ、見抜けるわけないっての」

「……あれ? お前、そういうこと悩んでるわけ?」

「そりゃ悩むだろ」

 溜息をつく俺に、友達は意外そうに目を丸くする。

「他の男と毎日一緒に帰る彼女の心境、とか、本当にわからないよ……」

「うわ、えげつないな。お前ってそんな苦労してたのか」

「ほんと、俺はどうしたらいいんだ?」

「まあ、女心は確かに難しい。しかしだ」

 こんなとき普段なら率先して俺のことを馬鹿にする友達が、今日は何故か優しくしてくれる。慰めるように俺の肩を軽く叩いた。

「落ち込むなよ。だってそれこそ、嫉妬させるためなんじゃないか? 頑張れよ」

「ああ、俺もそう思ったんだけどさ」

 だってもうそれしかないと思ったのに、違ったんだ。

「それは選択肢になかっただろ?」

「は?」

「それで俺、結局二番にしちゃったんだけど、お前は?」

「……ちょっと待て」

 突然友達が眉をひそめて真剣な顔をする。それから、納得したように膝を打った。

「それ、今日の国語のテストの話?」

「他に何があるんだよ」

 END

俺が彼女の行動の理由を相談した友人は、俺が恋愛で悩んでいると思って「(俺を)嫉妬させるためだ」と言ってくれた。俺は国語のテストの問題に悩んでいただけで、嫉妬は選択肢になかったので、それが彼女の行動の理由ではないことは確実だった。
もってるけど貸して「38ブックマーク」
メオは同級生のカメコから文房具を借りたが、
そのときカメオはカメコから借りた文房具と全く同じものをもっていた。
カメオがもっていた文房具に特段不具合などはなかったのだが、
何故カメオはカメコから文房具を借りたのだろう。
16年02月22日 20:49
【ウミガメのスープ】 [神田]



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メオは自分のもっているサインペンに自分の名前を書き入れるためにカメコから同種のサインペンを借りたのだった。

【別解1】彫刻刀自体に装飾を施すために彫刻刀を借りた。
【別解2】方眼定規の線が消えたので直線を書き入れるために方眼定規を借りた。
あくまでこいして「37ブックマーク」
院に来るとき、女は必ず医者に紙きれを見せていた。
ある医者はそれを見て、驚いた。
「これは……悪魔の契約書ですね」
女は微笑んだ。
「はい。家の中で外の世界に憧れるだけだった私が、おかげでこんなに元気になりました」
そして、女はその医者に恋をした。

どういうことだろう?


*これは、さるぼぼさんの素敵な挿絵から連想してつくった問題です。
15年03月04日 22:27
【ウミガメのスープ】【批評OK】 [とかげ]

さるかげスープ




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い頃に母親を病気で亡くした少女にとって、医療や科学技術なんてものは、信頼に値しなかった。
治療だ入院だと、家族の時間を奪っておいて、結局のところ母を救えなかった医者達には、恨みしか覚えていなかった。

母に似て病弱だった少女は、それまでも家の中に閉じこもりがちだったけれど、母が死んでからは余計に医者にかかることを嫌がったために体調の悪い日が続き、外に出られない日々を過ごしていた。そしてついに母と同じ病気に倒れたときも、治療や薬を拒絶した。
何人もの有能な医者が説得にあたったが、彼らの言葉に耳を傾けることはなかった。
日に日に衰弱していく少女のもとへ、ある日、若い医者が訪れた。医者嫌いの少女の噂を聞いて、自分にできることがあるならば、と志願したのだ。
彼はまだ経験も乏しい新米の医者であったが、少女を救いたい一心の父は、経歴などもはや気にしている場合ではなかった。

若い医者は、少女が寝ている間に部屋に隠れ、夜中に彼女を起こした。
目を覚ました彼女の目に飛び込んできたのは、外の街灯にぼんやり照らされた、真黒な服の痩せた男だった。
「……誰? 誰なの?」
怯えたように聞く少女に、医者は落ち着いて答える。
「俺か? 俺は、悪魔だ」
病弱な少女は、友達と遊ぶこともなく、家の中で本ばかり読んできた。母の死から医療や科学に疑いを持っていたため、非科学的な錬金術や悪魔に関する本は、いくつも読んだことがあった。そして、世間を知らない少女は、大変純粋でもあった。
「契約しに来たの?」
暗い部屋の中で、黒い服の男は、輪郭がはっきりせず、得体のしれない者にも見えた。
悪魔と名乗った医者の言葉をすんなり信じ、悪魔の契約のことを思い出した少女は、黒服を着た若い医者にそう尋ねた。
医者は……悪魔は、うすら笑いを浮かべた。
「よく知っているな……そうだ。苦しんでいるようだから、それを救ってやろうと思ってな」
「救うだなんて、嘘よ。私の命が欲しいだけなのでしょう?」
「見返りにな。しかし、それは10年後でいい」
暗闇に慣れてきた目で、少女は悪魔の表情を探る。悪魔は先ほどから変わらず、ただうすら笑いを浮かべるだけだ。
「悪魔の術で、お前の病気を治してやる。そうすればお前は、外で他の子ども達がしているように駆け回ることだってできるようになるし、学校に休まず通って、好きな勉強を続けることもできる。友達をつくることだって、誰かと恋をすることだってできるようになる」
窓から外の世界を眺めてきた。家の中にいても、本を読んだり父と話したりして、色々なことを学んできたけれど、少女にとって外の世界は憧れでもあった。
「お前はもうすぐ死ぬ。本来ならば、助からない命だ。それを助けて、10年間、普通の生活ができるようにしてやるんだ。こんなに条件の良い契約はないと思うが?」
確かに、悪魔の誘いは、魅力的だった。
「……助けて。私を助けて。10年後に、私の命をあげるから。10年間、普通の暮しをしたい……!」
「よし、契約成立だ」
悪魔は少女に近づいていき、悪魔の契約書にサインさせた。これが夢でない証拠になる、と、1枚を少女に渡し、もう1枚の契約書を自分の懐に収めた。そして契約の証だと言ってグラスの水を飲ませた。その水には治療に必要な薬と睡眠薬が溶かされており、素直に口にした少女は、すぐに眠りに落ちた。
寝ている間に悪魔は……医者は、少女の部屋を後にした。

それから、悪魔の治療が始まった。魔界の食べ物だと言って怪しげなスープをつくっては、中に薬を混ぜ込んで飲ませ、魔族の呪術だと偽っては、少女の診察を行った。悪魔はいつも唐突に、皆が寝静まった頃少女の部屋に現れ、毎度夜中に起こされる少女は、いつも暗闇の中悪魔の治療を受けた。治療の後は、最初の契約のときと同じように、睡眠薬で眠らされた。悪魔は自分が悪魔であることに疑いを抱かれぬよう、演出にはこだわった。もしどこかで違和感を覚えられてしまったら、完治する前に少女が治療を拒みかねないからだ。

少女に悟られぬよう、新米の医者が細々と続けた治療の甲斐あって、少女は1年後にはすっかり元気になっていた。病気の重かった母は助けられなかったが、まだ若い少女は母よりも体力があったし、早期に治療できたため、現代の医療で十分治すことができるのだ。
少女の父は若い医者に心から感謝をし、ぜひこのまま主治医になって貰いたいと願ったが、治療が終わった医者は、最後まで悪魔であり続けるために、少女に別れも告げずに突然去った。
悪魔がぱたりと現れなくなったことで、少女は自分の病気が治ったことを知り、残りの時間を精一杯過ごすことに決めた。



そして、あの契約から10年後。

病院にやってきた女は、医者に古びた紙きれを見せるのが習慣になっていた。医者に不振がられてばかりだったが、その日は違った。
その日の担当の医者は、不審に思いながらも促されるままにその紙きれを受け取り、驚いた。
「これは……悪魔の契約書ですね」
その言葉を聞いた女は、満足そうに微笑んだ。
「はい。家の中で外の世界を羨ましがるだけだった私が、おかげでこんなに元気になりました」
大人になった元少女が、医者としての経験を重ねた元悪魔の顔を覗き込む。
「ようやく見つけました……あなたは、私の命が欲しいと、そう言ったはずでしょう?」
勉強を積み、世間を知り、窓の外の世界へ飛び出した彼女は、もはやすべてを悟っていたが、悪魔の契約を破るつもりはなかったのだ。

「10年経ったのに契約通りに取りに来ないから、私から来てあげたのよ」

艶やかに笑う彼女は……悪魔に恋した彼女は、悪魔のように恐ろしいほど、美しかった。

END

医者嫌いの少女は治療や薬を拒絶したため、ある医者が自分は悪魔だと名乗り、悪魔の術で少女を治す代わりに、10年後に少女の魂をいただくという契約を交わした。10年後、すべてを悟った元少女の女が、元悪魔の医者を探すために、契約書を持って病院を巡っていたのだ。

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