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「このすばらしい世界に祝福を」「37ブックマーク」

[ゴトーレーベル] 2015年06月24日21時00分
は天才大学生である。今日も自宅の部屋で研究に余念がない。

窓の外を見ると公園がある。毎日ある時刻になると決まって一人の女子高生がやって来る。
そして15分ほどすると彼氏が合流し、キャッキャウフフするのだ。

ほほえましくリア充爆発しろと思っていると、心配性の母親がやってきて、
「ヒロシ!また部屋に閉じこもってるの!たまには運動でもしてきたらどう?!」と言う。

……うん。ここまでを読んで、君は俺をただのオタクか引きこもりと思ったな?
よかろう。前置きは終わりだ。

俺は本当に天才だ。その証拠として、俺が作ったこのタイム・ビュー装置を見るがいい。
見かけはただの眼鏡だが、これを装着すると、なんと過去の世界が見られるのだ!
……まあ、ある種の制限がかかっているが。

残念ながら、今のところ見られるのは、日露戦争に従軍したとある若き軍人の周辺に限られる。
出征、親兄弟との涙の別れ、そして戦死。
目の前にホログラムのように浮かび上がるそれらは興味深いものだが、なにしろ見える範囲が狭すぎる。

しかしそれも今日までだ。研究の結果、とうとうタイム・ビュー装置Ver.2が完成した。
これで大幅に機能が拡張される。

さあ、装着しよう……!


その直後。
窓の外を見ていた俺は、驚きのあまり「おおおお!!??」と大声を出すことになった。
その声を聞きつけて母親がやってくる。俺はまた「おわああ!?」と叫ぶ。

気を動転させて家を飛び出し、歩きついたのは見慣れた町並み。
いつもの店、いつもの道。
いつものようにそぞろ歩きする人々。腕を組んで歩くカップル、親子連れ。

俺はそこに広がる光景、「その多さ」に茫然と立ち尽くし……そして涙を流したのだった。


「俺」は何を見たのか。説明せよ。


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SPはシャルロッテさん(初SP)にお願いいたしました。長時間にわたるアドバイスありがとうございました!




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のタイム・ビュー装置は、実は「前世を見る装置」。
今までは、自分の前世(日露戦争の軍人)しか見ることができなかったが、
Ver.2で他人の前世も見られるようにした。

窓の外を見ると、いつもの女子高生がいる。
さっそく女子高生の前世を見ると、江戸時代の農民の女だった。

生活は楽ではなく、身を粉にして働く日々を送っていた。
しかし、無骨ながらも心優しい男と夫婦になり、苦しいながらも幸せな生活を送っていた。
しかしある日、夫が急な病に倒れる。医者にかかる金などあるわけもなく、
おろおろしながらも必死に看病するが、まだ若い夫はその甲斐なく翌日に息を引き取ってしまう。

この時代ではよくあったことだろう。
とはいえ、夫の遺骸にすがりつき号泣する女の姿に心を痛めていると、公園にいつもの彼氏がやってきた。

女子高生にいつものように声をかける彼氏の前世を見ると……
なんと今見たばかりの、急死した若い夫その人だった。

あまりの偶然に声を出して驚いていると、母親がやってきた。
その母親の前世は、……俺の前世の軍人の母親ではないか!

これまでこの母親は何度も見た。出征前の別れ、俺の前世の軍人の手を握り締めて
「武運を願います」と言いながら、こらえきれない涙をあふれさせていたその姿を。


動転して俺は家を飛び出す。

その俺の目に映った街の光景。

寄り添い歩く恋人や家族たち。

その全員ではない。決して全員ではないが……見渡したところ、半分か。もっとか。
現世での恋人は、現世での家族は。
前世でも恋人であり、家族だった。

あそこにいるのは、相思相愛になりながらも、身分の違いで無理やりに引き離された
江戸時代の若侍と商人の娘だろう。

こちらにいるのは、いつの時代だろう、戦地で妻と幼い子供が写った写真を握り締めて
息絶えようとしている兵士と、その写真に写っている妻と子だ。


来世の再会を願うという表現はある。しかし、それは「はかない希望」というのと同義だと思っていた。

でも、そうではなかった。
再びめぐり合う人々は、こんなにもいたのだ。


――大事な人への思い、もう一度会いたい、寄り添いたいという思いは、なくならない。


タイム・ビューの視界の中、現世と前世、二重写しになって楽しげに寄り添う恋人たち、親子連れ。

それを見ているうちに、流れ始めた涙でその光景がぼやけ……そして俺はいつしか心の中で叫ぶ。


――このすばらしい世界に祝福を。


【要約】
タイム・ビュー装置は前世を見る装置。
Ver.2で他人の前世も見られるようになったが、
家族や恋人たちは、前世でもそのような関係であることが
想像以上に多いことを見て、俺は感動した。

「勝利の拳を握りしめ」「37ブックマーク」

[苔色] 2017年02月04日14時16分
は絶対に負けられない勝負に勝ったので、ヒゲを伸ばし始めた。何故?


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うしてそんな事をしてみようと思ったのかは記憶にない。
大方、歯でも磨いている最中で片手が暇だったんだろうな。
洗面所に立って、鏡に向かってじゃんけんしてみたんだよ。

一回目はあいこだった。ここまでは良いんだ。当然だ。
鏡とじゃんけんするのに、勝ちも負けもある訳が無い。
絶対に、絶対に負けられないし、勝てないはずなんだ。

……はずだったんだ。


二回目。鏡に向かってじゃんけんぽんとやった。
俺はグーを出した。で、相手はチョキを出した。
一瞬、やったぜとか思ったわけ。勝った、って。
だけど次の瞬間何かおかしい事に気づいたんだ。

気づいちゃったらもう、自分の出した手から視線を動かせなくなってさ。
鏡に写ってる自分の顔を見るために視線を上げようなんて思えなかった。
何故かは分からないけどさ、見てしまったら猛烈にやばい気がしたんだ。
目をつぶって、無我夢中であちこちぶつけながら洗面所から逃げ出した。

そのまま自室の布団に潜り込んで、朝までガタガタ震えてたよ。


おい、笑うなよ。床屋でしか髭を剃らないのは何故なんだって、お前が訊いたんだろ。
あれ以来、鏡が怖いんだよ。その後特に変わったことは起こってないが、それでもさ。

ああ、俺の勘違いだったらいいと思うよ。実際そうかもしれない。
時間経ったから、鏡見ながら仕度するぐらいは平気になったしな。
それでも未だに、鏡に映る自分に刃物を持たせる勇気はないんだ。

あいつが出したの、チョキだったし。



【一行解説】
鏡とじゃんけんして勝ったので、怖くて自分でヒゲを剃れなくなった。

「手紙」「36ブックマーク」

[きのこ] 2010年10月05日23時33分
一くんが、京子ちゃんに宛てたラブレター。
それを、亮介くんが封も開けずに燃やしてしまいました。

なぜ?


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一と京子は、俺のじーちゃんとばーちゃん。
ばーちゃんは結婚してすぐに夫であるじーちゃんを戦争で亡くし、女手ひとつで子供を育て上げた。
それが俺の親父ってわけだ。

ばーちゃんはなんていうか、孫の俺が言うのもなんだが、可愛らしい人だった。
昭和初期生まれの女性らしく楚々として奥ゆかしいんだけど、強さやユーモアも併せ持った人で、
俺は小さいころからそんなばーちゃんのことが大好きだった。
しわしわの手でなでられると、どんな涙でもひっこんだもんだ。

そんなばーちゃんが、病に伏せってしまった。
最初は軽い風邪だったはずが、下り坂を転げ落ちるように日に日に容体は悪化。
とうとう医者から命の期限を告げられた。

『吐く息が白くなる頃まで、もたないでしょう…』

自分の鼓動が速くなるのがわかった。
どうして?どうして?どうして?
なんでばーちゃんが?あの優しいばーちゃんが。

もうすぐ死ぬ、なんて。

金木犀が散り切ったある日の夕方、ばーちゃんは俺を病室の枕元に呼んだ。
「亮ちゃんにね、お願いがあるの…」

それは、じーちゃんからの手紙についてだった。
ばーちゃんちの文机の、左の引出しに大切にしまわれた手紙。
ばーちゃんはそれを、自分の葬式の時にそのまま棺に入れてほしいと俺に頼んだのだ。

封の開けられていない、黄ばんだ長封筒。表書きに、少し癖のある無骨な字体で『京子へ』と書いてある。
じーちゃんはその手紙を、出征前夜にばーちゃんに託したのだという。

なぜすぐに封を開けなかったのかと問うと、ばーちゃんは
「これを読んでしまったら、本当におじいさんが帰ってこないような気がしてね。気づいたら何十年も経ってしまってた」
と言った。
読まなくてもいいの?中身は気にならないの?と俺が言うと、
「おじいさんは照れ屋だったから。私がいなくなった後、誰か他の人に見られたらかわいそうでしょう?
 中身は…せっかくだから直接会ったときに本人に訊くわ」と、ふわりと花のように笑った。

たしかに、たとえ開けなくても手紙の内容は想像に難くない。

きっと自分が帰れなかった場合の未来の、妻や子供を憂いているのだろう。
昔授業で特攻隊の遺書を読んだことがあるし、俺がじーちゃんの立場だったとしても
おそらくそういうことを書くと思う。

それでもばーちゃんは、ずっとこの未開封の手紙を心の支えに踏ん張って生きてきたんだな。
辛い時も、寂しい時も、いつだって傍にじーちゃんを感じながら。


ばーちゃん。
いまさっき、お葬式全部終わってばーちゃんちに帰ってきたよ。
手紙は言われた通り、封は開けないまま、一緒に棺の中に入れたよ。
親父とお袋はデリカシーに欠けるところがあるから、俺に頼んだのは正解だったよばーちゃん。
あの2人だったらきっと封を開けて中身を読んでいただろうな。いや、読まないわけがない。
俺、うまく最後に誰にもわからないようにやったよ。

今の火葬場は煙が見えないけど、きっと迷いなく天に上ったと信じてる。
今頃天国で手紙の内容を聞いてるかな?
じーちゃんはハタチそこそこで逝ったから、そっちじゃ全然じーちゃんって感じじゃないかもな。
とにかく笑っててくれよ、2人とも。

おばあちゃん。
あのしわしわの手で撫でてくれたら、この涙も止まるのになぁ…。



「●●」「35ブックマーク」

[のりっこ。] 2014年10月15日01時00分
ライダケタベ太が地面に触れている面積を7〜8割程度に減らしてみてください。

声を掛けられるのは私かワライダケタベ太のみ。
私は基本的にYESかNOで回答します。




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が飼っている犬のワライダケタベ太は4本の脚で地面に立っていたが、

プエさんによる『お手!』の指示で前脚の片方をプエさんの掌に乗せた。

ワライダケタベ太が地面に触れている面積を約75%に減らしたプエさん、
お見事でした!^^

「これは本当にウミガメのスープですか?」「35ブックマーク」

[プエルトリコ野郎] 2015年04月01日23時57分
きつけの定食屋さんにやってきた男。
男は普段は自分で食事を作るのだが、面倒くさくなると時々ここへやってくる。
何を注文しようかとメニューを開くと片隅の方に新しくウミガメのスープが追加されていた。
なんとはなしにそのウミガメのスープを注文し、一口飲んだ男は店主に質問した。
「…店主さん…これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい。これは間違いなくウミガメのスープですが…」
その返事を聞いた男は店主を殺してしまった。

いったい何でだろう。

※嘘を一回つきます! でも問題文に嘘はないよ。


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丁。




※この問題がウミガメのスープというのは嘘です。本当は20の扉。