。 ようこそ、ウミガメのスープ出題サイト『ラテシン』へ ゲスト さん
 ログイン 新規登録

イラストde講座

第五講義:「確定事項を増やす」

【前回のおさらい】


「犯罪は関係ありますか? → NO」
「マネキンは誰かがわざとそこに置いたものですか? → YES」
「重要な登場人物は、通りすがりの男一人だけですか? → NO」
「マネキンを置いたのはXですか? → YES」
とりあえず、良い質問だけ抜き出してみたよ
こうしてみると、あまり進展がない気がするな
そうでもないよ。実際は良い質問以外の質問も手がかりになるからね。「関係ない」という回答も、「そこをそれ以上掘り進める必要はない」というヒントになるから
それに、一人で考えるのは限界があるからね。特に今回は回答者がライナー君だけだから、その点は仕方ないね
ほほう、そんなこと言っていいのかい? すぐにシンディが驚く回答者になってあげるよ
頭の固いライナー君が、そんなすぐに立派な回答者になれると思えないけどねぇ
いや、まあ、否定はしないが…… そこは徐々に慣れていけばいいだろう
徐々に? あと何万光年かかることやら
「光年」は時間ではなく距離の単位なのだが?
「それくらい強大な単位であらわされるくらい時間がかかる」というものを読み取って欲しいものだね。これだから頭が固いと言われるんだよ
さて、続きを始めよう。えっと……
……どこから始めれば良いんだっけ
あの……さっきまでの質問、忘れちゃったとか?
いや、なんというか、何を質問すればいいか分からなくなって……
うーん、とは言っても、とりあえず分からないことを聞いていけば問題ないんだけど……
質問に詰まったら、一度状況を整理してみるといいよ
状況整理か……
質問をしたことで分かったことは何なのか、分からないことは何なのか、そういうことを一つずつ確かめてみるといい
出題者によってはまとめてくれる人もいるけれど、まずは自分でやってみるのが一番だね
とは言ったものの、最初とあまり状況が変わっていない気がするのだが……
そうかな?
ひとまず分かったことを整理してみると、意外と進展しているかもしれないよ?
それもそうか。ひとまず分かっていることを整理してみよう。
ただ単に整理するだけじゃなく、「確定していることはなにか」を意識しながら整理するといいよ
「確定していること」って……問題文に書かれていることは確定していることじゃないのかい?
どうだろうね。確かに、基本的には問題文に嘘はない。 でも、「そう書かれているから」といって、君が思っている通りのこととは限らないよ
なるほど、「固定観念にとらわれるな」ということだな
そういうこと。ウミガメのスープの一番の天敵は「固定観念」だからね
なるほど、そこは注意して、わかっていることを整理してみよう。 この話の登場人物は、語り手の男ともう一人の登場人物X、そしてマネキンはそのXが置いたもので……
……そういえば、大通りについてあまり触れていなかったな。置かれている場所は、何か関係あるのだろうか?
そうそう、そうやって書かれていることに対して、疑問を持つことが大切だよ。
状況を整理していると、触れていないところがあることに気が付くでしょ? いろんなところについて質問していくことが、問題を早く解くコツなんだ。
なるほど、ではまず大通りについて質問してみよう。そうだな……一応固定観念を追い払うためにこんな質問はどうだろう?
「大通り」は人通りが多いですか?
YES! いい質問だね。「大通り」というくらいだから人通りは多いよ
続いてこんな質問はどうだろう。「大通り」は目立たないところ……例えば「路地裏」でも成立しますか?
NO! いい質問だね。路地裏だとあまり意味がないよ。
ほほう、これはいい情報を得たね。後は「街灯」についても聞きたいな。「街灯」は消えていても問題ありませんか?
NO! まあ問題ないと言えば問題ないけれど、点いていた方が都合がいいね
ふむ……路地裏はダメで明かりは点いていた方が都合がいい……ということは、こういうことか?
マネキンは、目立つ場所に置かれている必要がありますか?
YES! その通り! 目立つ場所に置かれている必要があるよ
なるほど、つまり「マネキンが大通りに置かれているのは、目立つ場所だから」ということが確定したわけだ
そうそう、こうやって確定していることを増やせば、その分真相に近づくのさ
……ということは、一つのことを掘り下げていくことも重要になる、ということか
そこは質問の仕方次第だね。一つのことにこだわりすぎると、前回みたいに泥沼にはまることがあるからね。
ある程度目星がつきそうなら、一つのことを掘り下げた方が有効、ってことかな
そうだね、情報が確定しそうなときはそのことについて掘り下げた方がいいかもね。 逆に、何も目星が付きそうになければ、他の所を質問したほうがいいね
なるほど、大体コツはつかめてきたぞ。 では次は、「通りすがりの男」についてもう少し掘り下げてみよう
性別の質問なんかはどうだろう。「通りすがりの男」は「通りすがりの女」でも成立しますか?
YES! 性別は関係ないよ。
年齢は関係ないようだから、職業については考えなくていいだろう。では、「通りすがりの男」はこの街の住人ですか?
関係ありません
随分と「関係ない」が続くな。ということは、「通りすがりの男」についてはあまり重要じゃないということか?
「通りすがりの男」はどんな人物でも成立しますか?
YES まあ赤ちゃんとかだと成立しないけれど、基本的にはどんな人でも成立するね
これで「通りすがりの男」については掘り下げる必要は無くなったわけか
本当に掘り下げる必要がないかは別問題だけど、これで「その情報にそこまで固執する必要はない」ということは目星がつくよね
もっとも、今回の「通りすがりの男」っていうのはライナー君のことだから、最初からそこまで深く追求する必要はなかったんだけどね
……そういうのは早く言ってくれないか?
まあまあ、いいじゃない、時間はたっぷりあるわけだし
ささ、どんどん分からないことを聞いてくれたまえ。他にも確定していない情報があるんじゃないのかい?
そうだな……やはり気になるのはあのマネキンのことだ。犯罪要素が無い、ということは一体何故……
……ん、まてよ、ということは、このマネキンは合法的に置かれていることになるな
ほらね、「犯罪要素がない」ということでも、そういうことが予想できるでしょ?
なるほど。しかし、念のためこの質問をしておこう。
マネキンは合法的に置かれているものですか?
YES! そうそう、その調子だよ。
続けて、そのマネキンは誰かに許可を得て置いているものですか?
YES! いい質問だね。その通り、許可を得て置いているよ
ふむ……とりあえずマネキンは合法的に置かれている……Xの仕事に関連するのだろうか?
Xの職業は重要ですか?
YES! いい質問だね。なんだか今日のライナー君、生き生きしてるね
言っただろう? すぐにシンディが驚く回答者になるって
もっとも、このくらいは出来てもらわないと困るんだけどね
褒めているのかけなしているのかわからないな
水平思考問題は、時に理論的な思考も必要になるからね。ライナー君は終盤で力を発揮するタイプかな?
まるで最初は役立たずみたいな言い方だな
そんなことはないよ。的外れな質問でも、重要になることはあるからね。無駄な質問なんて何一つないのさ
たしかに、関係ない質問がいくつもあったからここまでたどり着けたわけだし、あと一押しといったところか
ま、そういうことさ。 さて、次はどんな質問をしてくれるんだい?
そうだな……職業を掘り下げていってもいいのだが、あまり追及するとこの前みたいになりそうだから、別の所も考えてみよう
「血のような液体」についてはそろそろもう少し掘り下げたいな
この液体がマネキンの下に溜まっているのは、死体をイメージしているためですか?
YES! いい質問だね。その通り、このマネキンは死体をイメージしているよ
マネキンは死体をイメージしている……これは大きな手がかりだな
こうやって、確定していることを増やしていくと、なんとなく物語が見えてくるでしょ?
そうだね、今回ではっきりしたことが随分出てきたし、今でも最初のイメージとは変わってきたね
「マネキンは合法的に置かれている」 「大通りに置かなければ意味が無い」 「マネキンは死体をイメージしている」 「通りすがりの男は誰であっても問題ない」 「Xの職業が重要」 これだけのことが分かれば、答えにたどり着くのも近そうだ
しかしまだまだ謎は残っているよ。そんなに簡単に解けないのが、「ウミガメのスープ」だからね
分かっているよ。 でも、ここまで来たんだ。すぐに終わらせてあげるよ
本当かなぁ……?
【この講座で学んだこと】


次回の講義は「第六講義:繋げて状況確認
第一講義~第八講義シナリオライター(五十音順):
「上杉@管理人」さん  「黒井由紀」さん  「さしゃ」さん  「tsuna」さん  「ディダムズ」さん  「天童魔子」さん  「とーふ」さん  「ノックスR」さん  「BB弾」さん