ラテシンでは現在、ラテシンに関する物語の二次創作を推奨している。
二次創作なので発想は自由であり、どこにそれを書くのかも個人の思うがままである。
が、書く上で公式のキャラクター等を使用する場合等において、公式の物語と交錯するのはあまり好ましくない。
なので、二次創作を書く基盤として、また参考として読んでほしい資料、それがこの項目である。
是非これをよく読んだ上で名作を量産していただきたい。
謎の館「ラテシン」
不思議な現象が起こる街「アルカーノ」のどこかにひっそりと佇んでいる。
その館の正体は、世界中の謎を収集するコレクター達が集う場所。
その「収集家」と呼ばれるコレクター達は、
不思議な世界で生まれ出る謎を自ら解き明かすことで収集し、ここに保管している。
館の主は「スープの男」と呼ばれる男。
極上の謎をスープと呼び、常に館のどこからか訪問者を見守り、
数々の腕利きコレクター達によって集められた尽きる事の無い謎を全て管理している。
しかし、「ラテシン」は普通の人が見つけることはできない。
何故か?
それは、この街「アルカーノ」の中で起こる事件を解決した者でなければ
見つけることはできないからだ。
立ち入る方法はただ一つ。
「ラテシン」への「案内人」であるシンディによって館を目指そうとする者に謎が与えられ、
それを解き明かした者のみ資格を得て館へ招かれる。
つまり、「案内人」のテストに合格した者のみが、「ラテシン」を見つけることができるのだ。
「ラテシン」に集められる謎。
収集家たちは、彼らの中で「新着くん」と呼ばれているラテシンに住む妖精によって
都度知らされる謎の発生に誘われて、「ラテシン」内の扉から、その舞台へと向かって行く。
そこは、あらゆる可能性を秘めた世界。
どこでもあり、どこでもない世界・・・
いつでもあり、いつでもない世界・・・
現在であり、過去であり、未来であり・・・
そしてまた、現実でもあり、仮想でもあり、虚構でもある。
生命と思考の全てを内包する、神秘な世界に漂う『謎』の舞台へと。
そして『謎』は、コレクター達によって収集され「ラテシン」に納められる。
しかし『謎』によっては、その余りにも強いエネルギーが「ラテシン」から漏れ出すこともあり、
その結果「ラテシン」のある街「アルカーノ」では、
その干渉によってしばしば不可思議な出来事に見舞われることがあるのだという。
そして今日も、また新たな謎が解き明かされ、館の主の元へ届けられる。
「ラテシン」に招かれたコレクターと呼ばれる収集家には、
「ラテシン」に住む妖精「新着くん」によって、謎の場所が知らされる。
それにより、「ラテシン」内の扉が、館の主「スープの男」の力によって、不可思議な世界と繋がり、
収集家達は、その謎を解き明かしに赴くことになる。
「新着くん」は謎の発生元を察知する能力に長けている妖精なので、
過去に謎を持ち帰ったことのある世界ならば、資料室にてその「異世界の常識」が記録される。
「収集家」達は扉を通る際、その「異世界の常識」を資料室にて事前に調べておく必要がある。
初めて訪れる全く未知の世界については、「収集家」達は、その「異世界の常識」を取り入れる事から模索しなければならない。
謎が解き明かされ、収集家がその謎を持ち帰ったのち。
扉は再び静寂を取り戻し、扉を開けたとしても、そこには「ラテシン」の壁が佇むのみ。
次なる「新着くん」の呼びかけまで、扉は沈黙を保つのだ。
さて、「新着くん」の報せで収集家たちが扉を開けたその先は、ある一軒家の扉に繋がっている。
そこは、所有者もなく、予め、謎が生まれた世界とリンクする為に作られた家。
普段のその一軒家は、何もないただの空き部屋だが、
「新着くん」の呼びかけに呼応した時、そこは異世界の「ラテシン」となる。
扉には、特殊な施錠がされており、勝手に一軒家の方から「ラテシン」へ入ることはできない。
万が一の場合、例えば、何らかの理由で家が破壊されたり、消滅したりした場合の危険に備え、
謎の解明に臨む収集家たちのために、「ラテシン」と直接繋がれる非常用の折り畳み式の脱出用扉を
一人一人に携帯させている。
「新着くん」が「ラテシン」に生まれる以前、元々は、「ラテシン」は色々な世界に滞在して、
謎を見つけ出していたが、謎の察知能力に優れた「新着くん」の誕生により
「アルカーノ」に居ながらにして謎の発生を知ることができるようになった。
過去・未来・パラレル・仮想・虚構・・・あらゆる世界を一度は収集家の中の誰かが踏み込んではいるが、
極めて小さな確率だが、これまでにまだ誰も訪れたことのない世界が存在する可能性もある。
何が起こるかわからない、全く未知の世界・・・。
それでも謎を解きに、収集家たちはその扉を開くだろう。
奇妙な出来事に巻き込まれる、不思議な街「アルカーノ」
「ラテシン」への案内人・シンディは、この街の住人である。
本名・年齢・性別は不詳。
謎を愛しすぎるが故に、自ら謎という存在になりつつある。
好きなものはもちろん、謎と不可解な現象。
終始余裕を崩さず、真面目な人間をからかうのが好きな側面を持つ。
豊富な経験と、水平思考と垂直思考の両方を兼ね備えているが、
特に知識が豊富というわけではない。
シンディは、迷う人も多いこの街の道案内をしている。
神出鬼没で、道に迷った人間や奇妙な出来事が起きた場所に
何の前触れもなく突然「現れる。」
隠された謎の館「ラテシン」への行き方を知り、
館に入る資格ある人間の選定を行い、館へと誘う。
案内人・シンディは、「ラテシン」に集まる収集家たちとは違い
館のホスト側のポジションに位置する。
シンディと収集家との物語は、また別のお話で。
『先生』からの【ある館へ来てほしい】という手紙と地図によって、
「ラテシン」へ行くため「アルカーノ」を訪れたライナー・テンニース(Reiner Tonnies)21歳。
好きなものは、論理的思考とコーヒー。
ねずみが苦手。
頭の回転が速く、知識も豊富だが、論理的思考に偏る傾向があり少々頭が固い。
職業・探偵。17歳の時にずば抜けた思考力と論理的に物事を解決する力を買われ、
『先生』に誘われて、その探偵事務所で働いている。
探偵事務所に入ってからは、その持ち前の能力を如何なく発揮し、現在ナンバー3の地位にある。
17歳の当時から、ライナーは一人暮らしをしているが、
探偵事務所の仲間たちも含めて、ライナーの過去を知る者は誰もいない。
数年前『先生』が忽然と姿を消したため、それ以降はライナーとその仲間数人で探偵活動を続けていた。
そしてある日・・・探偵事務所のライナーの元へ、一通の手紙が届く。
地図が示す館の場所には、館などなく、代わりに不可解なマネキンが一体。
そして忽然と現れた「案内人」を名乗る一人の人物。
『先生』からの地図は、確かに謎の館「ラテシン」を指していたのだが・・・。
案内人によって告げられた「館に招き入れるかどうかのテスト」に
ライナーの運命が動き出す。