問題文の肝となる謎、それが強烈なほど人は惹きつけられます。
大抵の場合、死や恐怖、不可解な謎などがチャームになります。
チャームは高ければ高いほど参加者を集め意欲を高めることができますが、
問題文と意外な解説のギャップを狙った問題の場合は、チャームを低くした方がいい場合もあります。
charm
音節charm 発音記号/tʃάɚm|tʃάːm
【名詞】
【不可算名詞】魅力,人を引きつける力
問題文に記述されている謎や状況の魅力。
いかに「この問題を解いてみたい!」と思わせられるかの要素です。
広義では問題文全体としての魅力とも言えるでしょう。
問題文の魅力を形作るのはなんといっても問題の謎。
「不思議な状況」や、「常識的には説明できない出来事」が記述される時、それらは魅力的な謎になるといえるでしょう。
また、文章表現に由来する雰囲気の良さや、文章自体のわかりやすさなども問題文の魅力に大きく影響を与えると考えられます。
解説文から情報を抜いていくと、最終的に「男は死んだ、なぜ?」といったものになります。
ベールを厚くすればするほど、問題文はうすくなります。
チャームも低くなり、考えるべき所が多すぎて参加者の意欲が失せてしまうかもしれません。
ベールの厚い問題の魅力を活かすには、クルーが重要になります。
veil
音節veil 発音記号/véɪl
【名詞】
[単数形で] おおって見えなくするもの 〔of〕
問題の謎を解くために必要な、隠された情報。
質問によって当てていくべき点をどれだけ盛り込むかの要素です。
問題文に情報をどれだけ入れるかは非常に重要なポイント。
少なすぎると問題文の魅力(チャーム)を表現することが難しくなりますし、問題と解説の繋がりが遠くなってしまうため納得感も出しづらくなる傾向にあります。
一方、多すぎると水平思考を用いて得るべき情報が既に出ていることになるため、肝心な水平思考要素(トリック)を潰してしまうことになってしまいます。
ベールの厚さについては出題者の力量が問われると言えるでしょう。
ベールを厚くした問題に手がかりをつけ、チャームを活かします。
「ウミガメのスープ」の場合、「男は死んだ、なぜ?」にレストラン、ウミガメのスープ、シェフに聞く、自殺というクルーがついています。
ベールを薄くしてもクルーにはなりません、クルーは答えに行き着くための「誘導」です。
トリックがある問題の場合はクルーはそれほど必要ではありませんが、少しづつ情報を探索していく問題の場合、クルーは重要なものとなります。
clue
音節clue 発音記号/klúː/音声を聞く
【名詞】【可算名詞】
〔なぞを解く〕手がかり、〔調査・研究などの〕糸口 〔to〕
トリックとは、情報があったとしても正解に辿りつけない水平思考の発想によって解く仕掛けです。
ですが人によっては、問題文だけでトリックが分かってしまう事もあります。(いわゆる瞬殺)
問題文だけで正解できる問題は、ただのクイズになってしまうので注意してください。
なので、問題を作る時は問題文だけで解ける情報を与えるのではなく、ベールを少々かぶせていきましょう。
trick
音節trick 発音記号/trík
【名詞】【可算名詞】
(相手をだまそうとする,ずるい)たくらみ,策略; ごまかし,ぺてん